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かかりつけ機能強化型歯科診療所と専門医の連携

当五條歯科医院は厚生労働省の厳しい審査基準をクリアーして、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所として認定されて4月1日より運用を開始しております。

 

これは厚生労働省が新たに定めた、むし歯や歯周病の重症化予防のための画期的な新制度なのです。

 

この新しい制度が始まった背景として、中央社会保険医療協議会より以下のような報告があったのです。

 

「50才以上の人の約半数が歯周病が原因で抜歯している」

「不定期に通院している人ほど抜歯の本数が多い」

「定期来院している人々は新しいむし歯の発症や歯周病の進行が少ない」

 

この報告を受けて厚生労働省は、従来の「削って詰める治療、その治療のついでに予防処置」のような治療優先型の歯科医療の在り方を改め、むし歯にさせない、歯を失わないための継続的な検査やメインテナンスが組織的に行える歯科診療所の要件を定め、「かかりつけ機能強化型歯科診療所」として運用を開始したのです。

 

「かかりつけ機能強化型歯科診療所」は従来の歯科治療に加えて、予防歯科、通院が難しい患者さんへの訪問診療などの多岐に渡って対応していきます。

それだけではなく、患者さんの症状に即した、矯正歯科、小児歯科、顎や頚部唾液腺疾患など専門性の高い口腔外科、ホワイトニングやレーザー治療に特化した審美歯科などの専門医との連携も求められているのです。

かかりつけ機能強化型歯科診療所と中核病院の連携

世界1位の長寿国を誇る日本ですが、それは同時に高齢化社会の様々な問題への対応に追われる事を意味しています。

 

2015年の国連の調査によると、主要先進国の人口年齢分布として日本は60才以上が33.1%、80才以上が7.8%、といずれも主要先進国ではトップになり、まさに高齢化社会としての日本は不動の位置づけになっているのです。

 

現在の日本において、介護問題は避けては通れないほど逼迫した大きな問題といえます。

 

自力で色々な活動が可能な状態で生活できる寿命を健康寿命といいますが、様々な病気や認知症によって介護を必要とする要介護者は平成28年12月時点で460万人と報告されているのです。

 

在宅療養をされている高齢者には多くのサポート体制が必要とされます。

その中には、歯科医院に通院できない高齢者も含まれているのです。

 

訪問診療も認定要件になっている「かかりつけ機能強化型歯科診療所」ですが、充実した医療の実現には他の医療機関との連繋も必要になってきます。

一般医療のかかりつけ医や入院医療、在宅医療と歯科医療、薬局、訪問看護、介護などのネットワークを構築して、患者を支えるこれら全てが連携して機能を発揮し、患者の状態に応じた質の高い医療を提供することや、医療と介護の切れ目のない連携を図ることが求められてくるのです。

 

「かかりつけ機能強化型歯科診療所」は地域包括ケアの担い手となる事が期待されているのです。

かかりつけ機能強化型歯科診療所と一般の歯科診療所の違い

まだ一般の方には聞き慣れないかも知れませんが、「かかりつけ機能強化型歯科診療所」という歯科医院の制度がスタートしています。

 

この「かかりつけ機能強化型歯科診療所」というのは、平成28年4月より新設された制度で、決められた基準を満たすことで厚生労働省から認可を受けることのできる、地域完結型医療推進を行う歯科医療機関のことになります。

 

当五條歯科医院も、平成28年度4月1日より厚生労働省から「高度な定期管理(メインテナンス)を行う、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」として認定を受けています。

 

この認定を受けるには様々な必要要件を満たさなくてはなりませんが、要件としては、「むし歯や歯周病の予防、および訪問診療を適切に実施している」、「院内感染の予防に対する知識が豊富である」、「緊急時の対応体制が整備されている」「消毒滅菌に関する設備が適切で充足している」などが挙げられているのです。

 

緊急時の対応体制としては、麻酔管理や手術中に動脈血の酸素飽和度を計測するパルスオキシメーター、心停止時に電気ショックを与えるAED、酸素ボンベ、血圧計、歯科用吸引装置、救急蘇生薬剤などの設備や器具の設置が求められています。

 

他に一般の歯科診療所との大きな違いとしては、訪問診療の対応があります。

高齢化が進む日本では在宅歯科治療が必要とされる反面、その訪問歯科診療の対応が整備されていない現状があります。

地域医療の充実を担う「かかりつけ機能強化型歯科診療所」は、その訪問診療にも対応しているのです。

妊婦とかかりつけ機能強化型歯科診療所

妊娠中の歯科治療に不安を覚える方がいらっしゃいます。

 

しかし、原則的に妊娠中に一般的な歯科治療を行なってはいけないという時期はありません。

 

妊娠している方は口の中のトラブルを引き起こしやすいといわれています。

その原因としては、ホルモンのバランスの変化で唾液が粘り食べかすが残りやすい、唾液が酸性に傾いて口の中の細菌が増えやすい、妊娠初期には悪阻(つわり)によって胃酸が逆流して口腔内の酸性度が高まって歯が溶けやすい環境を作る、などが挙げられているのです。

 

治療は妊娠中期(5ヶ月~8ヶ月)であれば殆どの方が問題なくできますが、妊娠初期や妊娠後期は基本的に応急処置のみ行うことになります。

特に、妊娠初期の2~3ヶ月間は流産のリスクがあるので、過度の緊張、或いは長時間にわたる治療はなるべく避ける方が良いと思われます。

その場合は一旦応急処置にとどめておいて、妊娠4~7ヶ月の安定期に治療を行なう事をお勧めしています。

 

むし歯や歯肉炎に関しては、むしろ必要があれば妊娠安定期に積極的に治療すること、できれば分娩までに治療を済ませておくことをお勧めします。

何故なら、出産後は育児に追われたり、治療中に子供の面倒をみてくれる方がいないなどといった理由から治療を放置して症状を悪化させてしまうケースが少なくないからです。

 

また、妊娠初期は飲み薬などにも十分な注意が必要になってきますが、厚生労働省から認可を受けた「かかりつけ機能強化型歯科診療所」であれば治療全般に全幅の信頼を置けるのです。

子供とかかりつけ機能強化型歯科診療所

乳歯は生えた瞬間からむし歯になる危険性があります。

 

乳歯は永久歯と比べると歯質が弱く、厚さも2分の1程度しかありませんので、むし歯の進行が広い範囲に早く広がってしまうのです。

 

「どうせ抜けて永久歯に生え変わるから」と放置されるお母さんがおられるようですが、乳歯のむし歯は歯肉内で成長を続けている永久歯に悪い影響を及ぼすことがあるのです。

 

乳歯のむし歯の原因としては主に糖分や汚れが挙げられます。

粉ミルクや母乳、牛乳や甘い飲み物に糖分は含まれます。

この糖分に乳歯が長時間さらされると、口内にある細菌が飲み物や食べ物に含まれている糖分を利用して歯を攻撃する酸を作り出してしまうのです。

 

乳歯はもともと永久歯よりもエナメル質が薄く、厚さは永久歯の2分の1程度しかありません。

そのために、乳歯がむし歯になって歯が溶け始めると、比較的早くむし歯が神経まで進んでしまうのです。

乳歯のむし歯を見つけたら早目に治療する必要があるのです。

 

当五條歯科医院は、平成28年度4月1日より「高度な定期管理を行う、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」に認定されました。

厚生労働省から認可をうけた、「かかりつけ機能強化型歯科診療所」は診療体制に関わる厳しい要件を全てクリアしているので、幼い子供さんでも安心して治療する事ができるのです。

歯科検診とかかりつけ歯科医院

「8020運動」というものがあります。

これは、80才になっても20本以上の歯を維持して健康な日常生活を送ることを目標にしようという、歯科保健推進の運動なのです。

 

歯が20本以上あれば殆どの食品の咀嚼が容易であるとされていますが、残念ながら現状では、80才で20本の歯を維持されている方は僅か7%程度にすぎません。

この80才になられる大多数の方々が、むし歯や歯周病によって多くの歯を失っているのです。

 

むし歯や歯周病の原因は、歯に付いたプラーク(歯垢)といわれています。

プラーク内の細菌によって引き起こされる感染症は、生活習慣病でもあるのです。

この生活習慣病とは、「食生活や運動習慣、喫煙や飲酒などの生活習慣が、その発症と進行に関与する疾患群」と定義されています。

つまり、細菌が原因となり感染していきますが、発症や進行するかはその人の生活習慣によるものなのです。

 

定期的に「かかりつけ歯科医院」の健診を受けることで、これらのむし歯や歯周病の発症や進行を防ぐ事ができます。

 

また、一旦治療が終了した歯であっても、装着した人工物が永久にもつことはありません。

治療から何年か経過すると、色々な問題が新たに発生して治療したはずの部位にトラブルが再発することも珍しくないのです。

こんなトラブルも、継続した健診を受けて早目に対応していくことで重症化させないことができます。

 

高齢になると、口の中のトラブルが全身の健康状態の悪化に繋がるケースも少なくありません。

高齢者ほど、「かかりつけ歯科医院」での歯科検診が必要になってくるのです。

院内無料歯科セミナーのご案内

カバっこ新聞でもご案内していますが五條歯科医院では、ミニセミナーを実施しています。
痛いところが無いのに歯科医院に行きたくな〜い。
歯科医院って苦手〜〜。
いえいえ、痛くも怖くもありません(笑)
ミニセミナーでは、明日から役立つ歯科雑学…色々なテーマで月2回開催しています。
歯科のトラブル、お困りの方には絶対に役に立つ。
今でなくても、知っているといつかは役に立つ。
周りの人たちに披露したくなるプチ知識かも(笑)
少人数制アットホームなセミナーです。

水曜日は5/10,6/7  に開催。 テーマは「なるほど矯正学   姿勢と歯の関係」
木曜日は4/27,6/22に開催。  テーマは「老いない喉のつくり方」
時間は全回12;15〜13:00です。

これから陽気が良くなるので
買い物ついでに・・・ウォーキングの途中でも大歓迎 (^ ^)v
会場の都合上、事前にご予約いただけると嬉しいです。

むせない喉の作り方パート2

嚥下障害が悪化した場合には、食道を縫合してしまい胃瘻(胃らのチューブでの栄養補給)等の手術療法が医科ではよくおこなわれます

しかしながら、早期に発見し対応すれば歯科医院などでのハビリテーションで十分改善されます。

また自宅でも日ごろから、次のようなトレーニングをすることで予防や改善ができるので、生活の中に取り入れてみましょう

食事の前に行うと、より効果的です。

 

1呼吸のトレーニング

鼻から吸って口から吐き出す

実はこの単純なことができない日本人が多くなってきています

骨格的にも口呼吸になりやすいのがスマートフォンなどの普及で猫背になり鼻で呼吸がしにくくなっています

呼吸機能を高めることで、気管に食べ物が入った場合でも排出しやすくなります

まず「口から」ゆっくり息を吐き出し、最後はお腹をへこませるまで息を出し切ります

そしてゆっくりお腹まで息を入れる感じで「鼻から」吸っていきます

これを繰り返すことで排出の機能が向上していきます

 

 

2,発音のトレーニング

 

モデルの梨花さんがご自身の本でも紹介しているパタカラ体操

パ行(パ、ピ、プ、ぺ、ポ)、ラ行、タ行、カ行を繰り返し発音します

これらの音を発する時には、食べ物を飲み込む時と同じ口、舌、のどを使うので、器官を鍛えることができます

確かに表情筋も鍛えられるので良いのですが私が勧めるのは

 

「カラオケ」

 

やっぱり歌って、飲んで、騒いでが一番です

大きな声を出して盛り上がってみるのはどうでしょう

 

 

3,首や舌のトレーニング

首や口・舌の周辺の緊張をとり、リラックスさせることで、飲み込む時の筋肉運動をスムーズにすることができます。

 

首のトレーニングは、肩の力を抜いて、首をゆっくり前後・左右に動かし、首筋をしっかり伸ばすようにします

私のお勧めは「おでこ体操」手を額に当てて、おでこと手で押し合いをします

その時首の前側の筋肉が緊張していることを感じながらやると良いでしょう

 

舌の場合は、思い切り前に出したり、引っ込めたりします

舌の体操はパタカラ体操と一緒にやると良いのでその変法として福岡県の耳鼻科医である今井一彰先生が考案したのが「あいうべ」体操です

大きく口を開け「あ」

口角を引っ張って「い」

口を尖らして「う」

そして最後は舌を思い切り出して「べー」

発音はしなくても結構です

インフルエンザの予防にも、姿勢の修正にも効果的とされています

 

 

嚥下障害の症状が進んでいる場合には、ぜひ歯科医院まで問い合わせください

医院によってトレーニング方法は異なりますが、食べ物を口に入れてうまく飲み込む練習など、より実践的なトレーニングも取り入れられています

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むせない喉の作り方

【読売新聞 ワシントン2002年1月14日=永田和男】

ホワイトハウスは13日夜、ブッシュ米大統領(55)が同日夕、ホワイトハウスで一時的に気を失い、座っていた長いすから床に倒れたと発表した。医師の診察では、健康に重大な影響はないが、大統領はここ数日、風邪気味を訴えていたともいい、14日朝に再度検診し、予定通り中西部各州への遊説に出発するかを決めるという。

診察した医師によると、大統領はホワイトハウス2階居間のテレビでフットボールを見ながら食べていたプレッツェル(塩味クラッカー)をのどに詰まらせた。同医師は、大統領が数日前から、やや体調不良だったところへのどがつまった結果、心拍数が急低下、気を失ったと見ている。

大統領は倒れた当時、愛犬2匹といっしょだったが、気がつくと2匹ともまだ同じポーズで座っていたことから、気を失ったのはほんの数秒間らしいという。大統領は昨年8月の健康診断で、同年代の男性では群を抜くほど壮健と診察された。医師によると日ごろランニングなどかなりの運動をしているため、心拍数は平均(1分間60―100)よりかなり少ない35―45のレベルだという。

 

 

10年以上前の話ですが、ブッシュ(父)大統領はこのとき55歳

大統領なのでご自身で健康管理はしていますし、専門家からも定期的なチェックをしている状態です

こんな人でも誤嚥、窒息の危険が身近なところにあります

元気なあなたにいつ起きてもおかしくはありません

 

 

むせる原因は喉のところにある喉頭蓋の機能低下によります

喉頭蓋は気管と食道の分岐点に存在し、嚥下の時に気管にフタをする役目があります

食べ物や水、お茶、唾液などを飲み込むとき、気管に入らないように、瞬時にパタっとフタをします

このフタは、脳の延髄が指令を出すことで閉じますが

加齢などにより反射神経、運動神経、口腔周囲の筋肉が低下すると、飲み込むタイミングに指令が間に合わなくなることが

すると、フタが閉まらないので気管に入ってしまうのです

それを、咳き込むことで出そうとするので、むせるのです。

 

 

本来人間に普通に備わっているはずの「むせ」

それが出来なくならないためにも体操の仕方などをお伝えするセミナーを五條歯科医院では行っています

ブッシュ大統領もこのセミナーを受けていたら窒息しなかったかもw

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かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所の制度

予防歯科の先進国として有名な北欧スウェーデンですが、その実情を表す数字をご紹介します。

 

例えば、予防歯科を年1回以上受ける受診率がスウェーデンでは90%にも達するのに対して、我が日本は僅か2%という惨憺たる数字になっています。

そして、その結果ともいうべき80才の平均残存歯数はスウェーデンの25.2本に対して、日本は僅か8.9本という寂しい数字になっているのです。

 

スウェーデンでは、歯医者は歯が痛くなってから行くところではなく、むし歯を作らない為に行くところなのです。

 

平成28年4月より新設された「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」とは、決められた厳しい基準を満たすことで厚生労働省から認可を受けることができる、地域完結型医療推進を行う歯科医療機関のことです。

 

目的としては、患者さんの生涯に渡って安心で安全な治療を提供することはもちろん、定期的な口腔内の検診や予防を図ることで患者さんの健康に寄与する事になります。

 

また、高齢化社会の進む日本では歯科医院に通院できない患者さんが年々増加しており、その為の訪問診療にも対応できるのが「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の必要要件にもなっているのです。