理事長あいさつ・経歴

理事長紹介

プロフィール

五條 和郎(ごじょう かずろう)
1972年8月30日生まれ
神奈川県横浜市出身
最終学歴:東京歯科大学大学院卒 歯学博士

経歴

1992年3月 芝高校卒業
1998年3月 東京歯科大学歯学部卒業
2002年3月 東京歯科大学大学院卒業
2005年10月 五條歯科医院開設

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理事長あいさつ

はじめまして
こんにちは、理事長を勤めさせていただいています五條和郎です。 私の命題としているところは”豊かさ”です。

“豊かさ”ってなんだろう

「豊かさってなんだろう」と考えるようになったのは、大学5年のボランティア活動にさかのぼります。その頃、私の趣味は旅行で、いろいろなところに首を突っ込むのが大好きな、まことに軽い学生でした。衛生学の授業の一環で行われる海外ボランティアに友人から誘われ、私は二つ返事でOKしました。行き先はガ島で有名なソロモン諸島ガダルカナル島です。

今は内戦状態で容易に行くことができませんが、当時は部族間の抗争もなく、穏やかで日本との交流も盛んでした。まだまだ、古式ゆかしい部族の文化が残る南の島でした。 しかしその一方で、ガダルカナルの人の、欧米や日本からの砂糖と添加物にまみれた食品の過剰摂取による肥満、生活習慣病(むし歯、歯周病も含まれます)の増加、病気へ対するマンパワー不足による慢性的な疾病状態に驚かされました。日本の即席めんをわけもわからず薬としてありがたがり、滋養に良いとしている一家もありました。

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西洋文化の急激な流入により、今までになかった文明を知る不幸を目の当たりにしたにもかかわらず、 自分はそのとき、虫が床を這っているホテルといえない小屋の一室で冷房のないことに不満をぶちまけ・・・・・・ そこでやっと我に返りました。”豊か”だと感じるのは人によって違うんだ。自分は即席めんをもらってもうれしくないけれど、それをありがたがる人がここには存在する。即席めんがあること=豊か、でもいいじゃないか、と。私の人間の成長の遅さを笑ってください。私は22の夏にしてやっと個人の差、多様性というものに気づくことができました。 自分は自分のままでいいし、人は人で各々大切にしているものがある。それを医療に生かすのが歯科医師としての役目だと思うようになりました。

開業医の役目

海風がそよぐ、緑の多いここ金沢区釜利谷に開院して10年が過ぎました。新参者の私にいつもやさしく接してくれる地域の人とこの土地がとても好きになっています。小学生が学校帰りに医院に立ち寄ったり、自宅で採れた野菜をいただいたり、人間的な付き合いのできる風土だと実感しています。だからこそ今、果たして自分が歯科医師として”豊かさ”を提供できているか、という疑問が私の中に常に付きまといます。

例えば、「口臭をなくしたい」という患者様に「歯を白く、キレイにしましょう」と言っても仕方ありません。「口臭」をなくしてあげて、初めてその人が心から「よかった」と思えるのです。また、私は話好きですから、患者様との会話は自然と多くなりますが、話好きでない人や歯科医院にそれを求めない人にとって、会話が多いことは好ましい状況ではないかもしれません。

私にとっては豊かな時間でも、その人にとってそれが豊かな時間であるとは限らないのです 患者様一人ひとりの豊かさに対応していくためには、医療を提供する側、つまり歯科医師、歯科衛生士、歯科助手などスタッフの層を厚くし、多様性を持たせることが必要だと考えています。

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いろいろなキャラクターを持つスタッフがチームとなって働くことで、いろいろなキャラクターを持つ患者様に対応できる。患者様の豊かさに貢献できるのです。また、こういったチーム医療は、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手などすべてのスタッフにとってメリットを生み出します。 それは、お互いに切磋琢磨できる、技術的に自分にないものを補える、設備・機器の充実が図れる、長く勤めたぶん自己裁量権を持ち責任者としての仕事ができる、育児休暇などのシステムを整えられるなど、やりがいの得られる安定した職場環境を作りあげることに他なりません。

歯科の治療

むし歯、歯周病は、ある一定のレベルを超えると治ることがない、というのが最近の歯科医療者の常識です。 むし歯の場合、エナメル質が損傷し、さらにその内部にある象牙質が損傷した場合、失われたエナメル質、象牙質を回復させることはできません。通常の傷であれば、自然にかさぶたができて、皮膚が創傷部位を覆うことで治癒と見なすことができますが、歯にはそのようなことはありません。

歯周病も同じです。歯肉の腫れや痛みは放っておいても自然に治まりますが、その間に炎症によって歯肉と歯との間の付着が損なわれ、歯を支えている骨(歯槽骨) も損なわれていきます。これは一般的な歯科治療では回復させることのできないものです。このようなことから、歯と口の病気は治らないということが言えるのです。

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では、何のために歯科医師は仕事をしているのでしょうか。 歯と口の病気を「治す」のが歯科医師の目的なのだとすれば、 彼らは仕事をしていない ことになります。しかし、治らない状態のものは厳密には病気とは言えません。 障害、あるいは形態損傷と呼ぶものです。実は、歯科医師がこれまで主要な仕事としてきた、削って、詰めて、被せてという仕事は、病気を治す行為ではなかったのです。

むし歯、歯周病は確かに 病気ではあるのですが、自然治癒が期待できないこと、医療としてできるのは歯の形と機能を回復させることに限られますから、 むし歯の治療を「治療」と呼ばず、「補修」と私たちは捉えています。つまり、 定期的管理で病気の進行を防ぐのを仕事のメインとしています。

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その方が患者様にとって長期的には歯科に掛かる医療費を節約し、歯を守ることにつながります。インプラントなどの高度な医療が発達した今日ですが、一般診療所では限界があります。歯科治療で最低限の努力で最高の結果を得るには定期管理が必要と私は考えています。