投稿者「gojodental」のアーカイブ

NSTにおける歯科衛生士の役割

NSTとは、低栄養や栄養管理が必要な方に対し、病院や介護施設の中で、職種の垣根を越え、専門知識と技術を活かしながら、栄養管理を実践する栄養サポートチームのことです。

NSTの中で歯科衛生士は、義歯の有無、口腔内の乾燥状態、口腔内の清掃状態などを確認し、口腔ケアの指導などを行います。また、脳卒中や誤嚥性肺炎などで禁食となった患者さんに対しては、咀嚼機能(食べ物を噛み砕く機能)へアプローチすることにより、栄養状態の改善をサポートするなど、お口の様々な機能の回復に携わる重要な役割も担っています。

超高齢化社会を迎え、歯科衛生士は、虫歯や歯周病の予防や治療のみならず、食べることの専門家として、他職種連携チームで活躍する機会が増えると予想されます。五條歯科医院の歯科衛生士は、これからも地域活動に積極的に貢献していきます。

関連する訪問治療のページはこちら

食事や栄養の偏りが要介護につながる

みなさんは、健康寿命という言葉を耳にしたことはありませんか?

これは、健康上の問題がない状態で、日常生活が送れる期間のことです。

今回は、健康寿命を延ばす知恵として、高齢者の自立度が年齢と共にどう変化するのか?また、食事、栄養の偏りと要介護についてお話しします。

超高齢となるまで、自立を維持できることのひとつに遺伝的要因があります。あるデータでは、男性の一割は80歳、90歳まで自立を維持していますが、女性ではごく少数だったため、その割合の表示も無いほどでした。しかし、生活習慣や生活環境を整えることで、自立維持を延ばすことは可能だと考えられています。

前期高齢者が要介護となる原因の多くは生活習慣病によるものが多く、特に男性では脳血管疾患が多くなっています。生活習慣病には、内臓脂肪型肥満を共通の要因として高血糖、高血圧、脂質異常などの複合した病態であるメタボリックシンドローム(通称「メタボ」)が関連しています。

以前の研究では、噛めないものが増えると摂取可能な食物が制限され痩せるという報告がありました。しかし近年では、咀嚼力(噛む力)が低下しても、食欲が充分にある場合は、食の西洋化や加工食品の普及などにより、軟らかくて高脂肪、高エネルギーな食品が手に入りやすくなっていることから、過栄養によるメタボリックシンドロームが問題になりつつあります。これは64歳以下で多くみられる傾向にあり、放置しておくと数年後には糖尿病、脳血管疾患、心血管疾患などを発症し、要介護状態になってしまうことがあります。

70代後半になると、骨や筋肉の衰えによる運動機能低下により、70歳代半ばから徐々に自立度が低下しはじめ、10年ほどかけて日常生活全般に介助が必要な状態になっていくと言われています。このタイプでは、低栄養が自立度低下になる原因のひとつとされています。低栄養は、咀嚼力をはじめ、口腔機能の低下が関係していると考えられます。対策としては、残存歯数(お口の中に残っている歯の本数)が少ない方には、義歯を使ってよく噛んでもらうことで、口腔機能の低下を防ぐこと、食事をしっかり摂ることが挙げられます。

過栄養と低栄養のいずれにおいても、咀嚼力の低下により、食事内容に偏りが生じていることも問題です。食欲があって軟性食品を食べ過ぎてしまう方には、満腹感が得られるよう、野菜や硬めの物をよく噛むようにします。一方、食欲が低下している方にはエネルギーとタンパク質の摂取量を増やしてもらうために、少しだけ努力して、なるべく肉を食べてもらうと良いです。

食事や栄養の偏りが原因で要介護にならない為にも、日々の食生活でできることから継続していきましょう。

関連する訪問治療のページはこちら

 

食事や栄養の偏りが要介護につながる

みなさんは、健康寿命という言葉を耳にしたことはありませんか?

これは、健康上の問題がない状態で、日常生活が送れる期間のことです。

今回は、健康寿命を延ばす知恵として、高齢者の自立度が年齢と共にどう変化するのか?また、食事、栄養の偏りと要介護についてお話しします。

超高齢となるまで、自立を維持できることのひとつに遺伝的要因があります。あるデータでは、男性の一割は80歳、90歳まで自立を維持していますが、女性ではごく少数だったため、その割合の表示も無いほどでした。しかし、生活習慣や生活環境を整えることで、自立維持を延ばすことは可能だと考えられています。

前期高齢者が要介護となる原因の多くは生活習慣病によるものが多く、特に男性では脳血管疾患が多くなっています。生活習慣病には、内臓脂肪型肥満を共通の要因として高血糖、高血圧、脂質異常などの複合した病態であるメタボリックシンドローム(通称「メタボ」)が関連しています。

以前の研究では、噛めないものが増えると摂取可能な食物が制限され痩せるという報告がありました。しかし近年では、咀嚼力(噛む力)が低下しても、食欲が充分にある場合は、食の西洋化や加工食品の普及などにより、軟らかくて高脂肪、高エネルギーな食品が手に入りやすくなっていることから、過栄養によるメタボリックシンドロームが問題になりつつあります。これは64歳以下で多くみられる傾向にあり、放置しておくと数年後には糖尿病、脳血管疾患、心血管疾患などを発症し、要介護状態になってしまうことがあります。

70代後半になると、骨や筋肉の衰えによる運動機能低下により、70歳代半ばから徐々に自立度が低下しはじめ、10年ほどかけて日常生活全般に介助が必要な状態になっていくと言われています。このタイプでは、低栄養が自立度低下になる原因のひとつとされています。低栄養は、咀嚼力をはじめ、口腔機能の低下が関係していると考えられます。対策としては、残存歯数(お口の中に残っている歯の本数)が少ない方には、義歯を使ってよく噛んでもらうことで、口腔機能の低下を防ぐこと、食事をしっかり摂ることが挙げられます。

過栄養と低栄養のいずれにおいても、咀嚼力の低下により、食事内容に偏りが生じていることも問題です。食欲があって軟性食品を食べ過ぎてしまう方には、満腹感が得られるよう、野菜や硬めの物をよく噛むようにします。一方、食欲が低下している方にはエネルギーとタンパク質の摂取量を増やしてもらうために、少しだけ努力して、なるべく肉を食べてもらうと良いです。

食事や栄養の偏りが原因で要介護にならない為にも、日々の食生活でできることから継続していきましょう。

関連する訪問

 

飲みかけのペットボトルにはご用心!

飲みかけのペットボトル内には細菌が発生することを、皆さんはご存じですか?

そして飲みかけのペットボトル内に発生する細菌は、もともと私たちの口の中に居る細菌なのです。

お口の中には非常に多くの細菌がいて、ペットボトルに口をつけて飲むことで、それらが中に入り込んでしまいます。従って、ペットボトルに口をつける度に、細菌を入れたり出したりしているということになります。

ペットボトル内の細菌は、口をつけてから約2時間後から徐々に増えていきます。

麦茶のペットボトルに、口をつけた直後から内部の細菌数を計測した実験では、

2時間後…870

4時間後…10000

6時間後…18000

24時間後…230000

と菌の数が増えていきました。

この結果から、24時間で細菌数は50倍以上も増殖してしまうことになります。

飲みかけのペットボトル飲料中に、こんなにも細菌が増殖してしまうなんて怖いですね。

お口をつけて飲んだペットボトル飲料を、そのまま数時間持ち歩いて飲み続けたからといって、食中毒の原因になる可能性は小さいそうですが、不衛生な飲料を口にして、必ずしも大丈夫とは言い切れないでしょう。

小さなお子さんが飲むのなら、なおさら気を付けてあげたいですね。

次回は、お口の中の細菌について、もう少し詳しくお話したいと思います。

関連する予防歯科のページはこちら

デンタルフロスについて

歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくいためプラーク(細菌)が除去しにくく、むし歯や歯周病が発生しやすい場所です。細いナイロン繊維からできているデンタルフロスを歯間部の清掃に使用するとその部分を効率よく清掃することができます。

歯と歯の間のプラークの除去率は、歯ブラシのみの場合が58%、歯ブラシとデンタルフロスの両方を併用すると86%であると報告されています。

歯と歯の間は虫歯になりやすい場所ですので、歯ブラシだけでなくデンタルフロスも併用してケアをしていきましょう。またデンタルフロスは、毎日新しいものに交換してください。

歯と歯の隙間が広いけどデンタルフロスで良いのか、デンタルフロスは歯の被せ物が取れてしまいそうで使用出来ないなど、お困りのことがありましたら五條歯科医院で詳しくお伝えいたしますので是非お越しください。

関連する予防歯科のページはこちら

使用後の歯ブラシの正しい保管方法

使用した歯ブラシを間違った方法で保管すると、表面に付着した細菌が増えてしまう可能性があるということを前回お伝えしました。歯ブラシに付着した細菌をゼロにすることは不可能ですが、細菌が増えにくい保管方法をご紹介したいと思います。

  • 流水でしっかりと洗う

ブラッシングを終えた後の歯ブラシは、水で歯ブラシを洗うと思いますが、その時に注意したいのはブラシ部分の根元に食べかすなどが残らないようにしっかりと洗うことです。また歯ブラシの洗浄は、必ず流水で行ってください。最近は毛先の細いタイプの歯ブラシが多く販売されています。毛先が細ければ細いほど食べかすが残りやすいので、より入念に洗う必要があります。

2.  風通しの良い場所に保管する

細菌は湿気の多いジメジメとした所を好みます。水気が残ったままの歯ブラシは、細菌が最も好む環境です。扉の付いた棚の中に収納スペースがあるご家庭も多いと思いますが、そのような収納スペースは通気性が悪く、細菌の繁殖しやすい環境といえます。風通しの良い場所に置いた歯ブラシスタンドや、フックなどをご使用することをおすすめします。

  1.   しっかりと水分を取る

水気が残ったまま保管をしてしまうと細菌が増えやすくなります。流水でしっかりと洗い終わった後は、ティッシュペーパーやタオルなどでしっかりと水分を取ってください。自宅で使用している歯ブラシは、できるだけキャップはせず、水気を切った後は風通しの良いところで保管してください。

4.  毛先が触れ合わないように別々に保管

同じコップの中など、異なる歯ブラシの毛先が触れてしまうような近い距離で保管すると、細菌が他の歯ブラシに移ってしまいます。歯ブラシスタンドや、鏡などに取り付けるフックなどを利用し、他の歯ブラシと接触しないよう、1本1本分けて保管しましょう。最近では、歯ブラシを除菌する機能がついた歯ブラシスタンドなどもあり、携帯用の小さいサイズも販売されています。歯ブラシを除菌した状態で保管すれば菌が繁殖する心配はありません。このように歯ブラシを適切に除菌し保管することは、お口の中のトラブルだけでなく、風邪などの病気の予防にも効果があります。

いかがでしたか?おうちでの歯ブラシの保管方法に思い当たる部分はあったでしょうか?

少しでも参考になり、ご活用していただければと思います。

関連する予防歯科のページはこちら

箝口結舌

皆さんは、以下の四字熟語の意味をご存知でしょうか。

「箝口結舌(かんこうけつぜつ)」

意味は、“静かに口を閉じて何も言わないこと”だそうです。

実はこの四字熟語は、先日読売新聞に日本歯科医師会の小山茂幸先生が投稿していた記事に書いてあったものです。

日本人の歯周病罹患率は成人で8割以上といわれていますが、皆さん「自分だけは大丈夫」と思いがちではないでしょうか。これは、歯周病がほとんど自覚症状のないまま進行するサイレント・ディジーズ(静かに進行する病気)であることが影響していると、その記事に書かれていました。

以上のことから、「箝口結舌」という四字熟語が歯周病の性格を良く現していると思い、今回ご紹介させて頂きました。歯周病は自覚症状がないまま進行することもあるので、まさに箝口結舌な病気と言えます。早期発見のための定期的な検診が効果的です。

横浜市では、歯を失う大きな原因の一つとなっている歯周病の予防と早期発見を支援するため、「歯周病検診」を実施しております。横浜市在住の満40歳・50歳・60歳・70歳の方が対象で、窓口負担は500円です(費用免除になる対象者有)。

詳しくは、横浜市のホームページをご確認ください。(http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/15388.html)」

関連する歯周病治療のページはこちら

 

糖尿病と歯周病①

糖尿病と歯周病はどのような関係があるかご存知でしょうか。今回と次回の2回にわたって、お話ししたいと思います。

糖尿病とは、インスリンの作用が充分でないため、ブドウ糖が有効に使われずに血糖値が高くなっている状態のことです。糖尿病にはⅠ型糖尿病とⅡ型糖尿病があります。Ⅰ型糖尿病は、自分自身の免疫の異常反応により起こるため、インスリンを注射する治療が必要です。Ⅱ型糖尿病は、複数の遺伝子的因子に、過食、運動不足、肥満、ストレスなどの体に悪い環境因子と加齢が加わり発症します。日本における糖尿病患者の約90パーセントがⅡ型糖尿病と言われています。

糖尿病で、最も気を付けなければならないことは合併症です。糖尿病が進行し高血糖状態が続くと、体の中の防御反応の能力が低下して感染症にかかりやすくなります。糖尿病の3大合併症は糖尿病神経障害(抹消神経のしびれなど)、糖尿病網膜症、糖尿病腎症です。その他にも動脈硬化性の病気の原因ともなります。

みなさん、歯周病は歯周病菌による感染症であることにお気づきでしょうか。従って、体の免疫力が低下すれば歯周病が重症化するリスクが高くなります。このように糖尿病により歯周病に対するリスクが高い方が、お口の健康を保ち、歯を失わないためにはどうしたらよいか次回お話したいと思います。

関連する歯周病治療のページはこちら

訪問歯科診療と関わって

最近、訪問歯科診療に行かせていただく機会が増え、いくつか気が付いたことがあります。
訪問歯科診療で拝見する患者さんは、他にも様々な医療サービスを受けている方が多いです。

近年、内科的疾患を改善するために、歯科の口腔ケアが重要であることが分かってきました。しかしながら、よほど困ったことが起きたり痛みが出たりしない限り、歯科には受診しないという方が多いと思います。
訪問診療でお会いする患者様は、多くの医療サービスを受けている中で、歯科の訪問診療を選んで下さっており、これはとても素晴らしいことであると、あらためて感じました。

訪問診療に行くようになり、このように気付いたことがたくさんあります。
次回からもこれらをお伝えしていこうと思います。

関連する訪問治療のページはこちら

歯間ブラシの使い方

歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくく、プラーク(歯垢)が残り易いため、虫歯や歯周病が発生しやすい場所です。歯と歯の間のプラークは、歯ブラシだけでは60%程度しか取り除けませんが、歯ブラシと歯間ブラシを併用することで90%近くのプラークを取り除けることが報告されています。毎日のケアには、ぜひ歯と歯の間のお手入れも取り入れましょう。

  1. 歯間ブラシは、最低でも1日に1回は使用しましょう。
  2. 歯間ブラシを使う時は鉛筆を持つように把持し、歯茎を傷つけないように鏡を見ながらゆっくりと歯間部に入れて下さい。
  3. 使用後の歯間ブラシはしっかりと洗浄し、歯ブラシと同様に保管して下さい。
  4. 歯間ブラシの毛が乱れてきたら、新しい物に交換して下さい。

歯間ブラシは様々なサイズがありますので、自分に合う物が分からない方は、五條歯科医院までお気軽にお越し下さい。詳しい使用方法なども、分かりやすくご説明させていただきます。

関連する予防歯科のページはこちら