子供

指しゃぶりについて

こんにちは、五條歯科医院で受付を担当しております日比と申します。今回は、「指しゃぶり」についてお話ししたいと思います。

「指しゃぶり」は、主に乳幼児期の子どもに見られる口腔習慣で、3~4歳までは発達途上で見られる生理的なもの(あってもおかしくないもの)であり、自然と消失していくことが一般的で、特に心配はいりません。しかし5~6歳を過ぎても継続する場合は、歯並びの不正や顎の骨の変形を惹起させたり、発音などの口腔機能へ悪影響を及ぼしたりする要因となりますので、“悪習癖”ということになります。従って、4~5歳を過ぎても継続するような場合、止めるための何らかのはたらきかけをするのが望ましいでしょう。

五條歯科医院では、このようなお子さんの口腔習癖などについてのご相談も受け付けております。ぜひお気軽にご相談にいらして下さい。

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噛みごたえのある食事

噛みごたえのある食事

「子どもには、噛みごたえのある食べ物を食べさせると良い」と言われますが、「噛みごたえのある食べ物」とは、具体的にどのようなものを指すのかご存じでしょうか。

「噛みごたえのある食べ物」=「硬い食べ物」ではなく、「噛みごたえ」とは、その食べ物の硬さ、弾力性、付着性などの性質で決まります。そして一般的に、飲み込むまでに噛む回数の多いものほど、噛みごたえのある食べ物であると考えられています。例えば、食物繊維の多いセロリ、にんじん、キャベツなどの野菜や海藻、スルメイカやタコなど魚介類が、噛みごたえのある食べ物といえます。また、調理方法によっても噛みごたえは変わります。野菜は加熱時間を長くすると軟らかくなりますし、魚や肉は逆に硬くなります。従って、食材の選び方や、その調理方法を考えることも大切です。

また良く噛んで食べることは、食べる環境や食事にかける時間にも影響されます。大切なことは、食事中は背筋を伸ばし、床にしっかり足裏をつけ座る姿勢を整え、楽しく食べることです。咀嚼能力(食べ物を噛む能力)は、生まれつきではなく学習して発達するものです。それぞれの子供の発育に合わせ、進めていきましょう。

良く噛んで食事をすることは顎の発育を促し、歯並びに良い影響を与えてくれます。また、歯並びが良くなれば歯ブラシが隅々まで行き届きやすくなり、虫歯や歯周病にもなりにくくなります。

これを機会に、一度、皆さまやご家族の食事内容を見直してみて頂ければ幸いです。

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発展の代償

世界的に見て、日本はとても恵まれています。
食事も美味しい、生活環境は清潔、医療水準は世界トップレベルです。

歯科関係者ボランティアでよく行かれる場所にカンボジアがあります。
五條先生も昔行っています。
カンボジアは最近急速な経済発展により著しい「食の欧米化」や「食の多様化」が起き
食生活が激変しています。
それに伴い、歯科医療も発展し予防が広がればよいのですが
歯科予防知識は置き去りに、食生活だけが欧米化した影響で子供たちの口の中は
ボロボロな状態。
このままでは食べ物が多様化しても、歯が無く食べられないという現実が迫ってきます。
日本の子供に対する「仕上げ磨き」の定着は戦後、歯科業界や国の努力によって獲得してきた成果です。

仕上げ磨きが存在しない社会の中で、欧米化する食生活を送りながら子供の歯を虫歯から守るには継続的なコミュニケーションと教育以外にありません。
しかし、日本も他人事ではありません。
子供の虫歯は年々少なくなってきているデータはありますが、地域差や所得差などを感じ、
現場の衛生士として予防の定着はまだまだこれからの課題だと感じています。

歯科医院に継続来院することは、予防に対する知識を得るきっかけにつながります。
まずは、大切な人の健康を守るために、継続通院を始めてみませんか。

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子供の歯ブラシの選び方

むし歯予防のために行う歯磨きは子どもにとって大切な生活習慣といえるでしょう。
親の立場としては、睡眠や運動、食事の生活リズムを身に付けるのと同様に、規則正しい歯みがきの習慣付けが大切になってきます。
幼いお子さんにとって毎日の歯磨きが楽しいイベントになるよう、お父さんお母さんが上手くリードして上げて下さい。
そんな子供の歯磨きですが、毎日使う歯ブラシの選び方のポイントです。
まだまだ口が小さい子供には、適切なサイズのコンパクトなヘッドの歯ブラシを選んで上げて下さい。ヘッド部分の縦横サイズが小さく作られて毛の長さが短いものは、奥歯までしっかり磨きやすくなっています。
手で持つ部分の長さも子供の手のサイズに合ったものを選ぶことが大切です。
歯ブラシの毛の硬さですが、あまり硬い毛の歯ブラシは歯茎を傷める原因になるので硬さは「やわらかめ」や「ふつう」の歯ブラシをお勧めします。
子供は歯磨きをするときに力を入れがちなので、すぐにブラシが開いてしまいます。
そんな開いたブラシでは歯の汚れが落ちないので、早めに新しい歯ブラシに交換して上げましょう。
子供が一人で歯磨きをするようになっても、必ず磨き残しの部分があります。
子供の歯の状態を確認するためにも、必ずお父さんやお母さんが仕上げ磨きをするようにして下さい。

子供の歯磨き粉の選び方

甘い物が大好き、ジュースが大好き、そんな時期の子供はむし歯になるリスクが高くなっています。
だからこそむし歯予防としての毎日の歯磨きが大切になってくるのです。
子供の歯磨き粉の選び方としては、まずフッ素入りを選ばれることをおすすめします。
歯磨き粉の成分表示に、フッ化第一スズ、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)、フッ化ナトリウム、などの表示のあるものがフッ素になります。
フッ素の濃度が低くなければ、どのフッ素でも効果は同じで市販されている子供用歯磨き粉のほとんどにフッ素は含まれており、一定のむし歯予防効果が期待できるのです。
フッ素入りの歯磨き粉を使うと、歯磨きも、しばらくの間は口の中にフッ素が残ってむし歯予防効果を発揮します。
そのため、歯磨き後のうがいを何回も過度にしたり、歯磨きが終わってからすぐに何かを飲んだり食べたりするとフッ素の効果を減らしてしまいますので避けて下さい。
歯磨き粉を使い始めの際に飲み込むことが多かったり、上手くうがいができない時は、歯磨き粉を使うのが早いのかもしれません。
そのような時は、フッ素洗口液を歯ブラシにつけて磨く方法を選んで下さい。これらの方法はフッ素の濃度が低いため、万が一飲み込んでも問題はありません。

断乳の時期

昔はよく「赤ちゃんが自分で3歩ほど歩くようになったら断乳する」と言われていました。
授乳を止める適切な時期というのは、各々の母親と赤ちゃんの状態にもよるので一概には言えません
例えば、ミルクアレルギーがある赤ちゃんでしたら長い期間母乳を与える選択になります。成長に不可欠なカルシウムを補う意味で母乳の必要性があるからです。
ただ、生後8ヶ月ぐらいになると母乳のみでは赤ちゃんの発育に必要な鉄分が足りなくなくなってくるので、不足分を離乳食で補う必要が出てきます。
お子さんが、母乳以外のカルシウムを含む食品を自分で食べたり飲んだりできるようになれば断乳のタイミングだと言えるでしょう。
ただ、カルシウム摂取の効率の良い小魚は消化吸収が悪いので、できるだけ乳製品で代用するのがお勧めです。
たまに「出産から半年過ぎた母乳には栄養が無い」とか言う方がいますが、これは全くの俗説で母乳は栄養も免疫もなくなりません。
母乳は出るかぎり成分的には何の問題もないのです。
赤ちゃんが自分から授乳をしなくなる卒乳と違って、お母さんから一方的に授乳をストップする断乳は場合によっては赤ちゃんが泣き続けるという事態にもなります。
断乳はお母さんの体調の良い時、ご家族の協力が得られる時を見計らって実行するのが良いでしょう。

何歳からお菓子を食べる

昔に比べると日本の子供のむし歯は少なくなっているようですが、それでも欧米諸国と比べると依然多いといえます。
むし歯の原因菌の一つとされているミュータンス菌(MS菌)の保菌者率は、赤ちゃんの前歯が生え始める離乳期や、母親から伝えられる3才以下に急上昇するとされています。
乳歯が永久歯に比べてむし歯になりやすいのは繰り返しお伝えしてきましたが、では何才になったら子供にお菓子を上げれば良いのでしょうか?
むし歯菌が糖分を栄養分として増殖していくのは皆さんご存知だと思います。
かと言って、永久歯が完全に生え揃って自分でキチンと歯磨きができるようになってからお菓子を食べさせる、では無理があります。
保健所では「お菓子は3才になってから」とアナウンスしているようですが、3才以前のジュース類も糖分が含まれている点ではお菓子となんら変わりがありません。飴ももちろんです。
乳幼児の場合、寝ながら哺乳瓶にジュースを入れ飲ませているとあっという間に上の前歯がむし歯になってしまいます。
チョコレートは食べさせないのにジュースはOKと言うのも完全に片手落ちなのです。
むし歯予防は糖分を控える事と普段からのプラークコントロールの両面ができていないと万全ではありません。
結論として、乳歯の時期は出来る限り糖分は避ける、お菓子を食べるのも控え目にする、食後の歯磨きはキチンと丁寧にする、と言ったところになります。

子供の歯に良い食べ物

別に子供だけには限りませんが、歯の健康は口の中だけの問題ではなく全身の健康状態にも密接に関係しています。
予防歯科の観点から日頃のブラッシングや定期健診が大切なのは当然として、食べ物に関しても注意すべき点があります。
むし歯を意味する「う蝕」とは、口腔内の細菌が糖質から作られた酸によって歯質が脱灰されて起こる、歯の欠損のことですが、細菌を増殖させる糖分の摂取には十分注意を払う必要があるのです。
特に乳幼児期間の歯は石灰化度が低いためむし歯になりやすく、甘い食べ物を日常的に食べる習慣はリスクが高くなってしまうのです。
甘い物が歯に良くないというのは昔から言われてきた事ですが、逆に歯に良い食べ物とは一体どんなものなのでしょうか?
歯に良い食べ物として、まずお勧めなのはビタミンCが多く含まれているオレンジやミカンなどの柑橘類のなります。ビタミンCが不足していると歯茎から出血がある場合があります。
歯茎を健康に保つためには、ビタミンCを適度に摂取することが大切なのです。
とは言っても、ビタミンCが含まれている果物の中でもシトラス系の果物は歯のエナメル質を柔らかくしてしまう性質があるので、1日に1個程度が良いでしょう。
歯を強くするカルシウムがたっぷり含まれているミルクやチーズなどの乳製品もお勧めの食品になります。
このカルシウムは、歯を強化しながら口の中の病気を予防してくれる働きもあるのです。
次にフッ素が含まれているチェリーもお勧めです。
予防歯科にも使われるフッ素は、歯の一番外側を強く固くしてくれます。外側が強くなればプラークが付きにくくなりむし歯にもなりにくくなるのです。
また、歯に有効なカルシウムなどを消化しやすくしてくれるビタミンDを多く含まれる魚類やきのこ類も日常的にお勧めの食品と言えるでしょう。に多く含まれるビタミンDは、。ビタミンDにより、カルシウムが体に吸収しやすくなりますのでおすすめです。
そして、歯の表面をキレイにしながら細菌やプラークなどの接着を軽減してくれる働きのあるリンゴが子供に積極的に勧めたい食品の一つになります。
糖分の多い食べ物や炭酸系の飲料を避け、これらの食べ物を食べる事もむし歯予防に繋がっていくのです。

ランパントカリエス

「ランパント・カリエス」という言葉を、ご存知でしょうか?
ちょっと聞き慣れない言葉だと思いますが、歯科用語で言うと「う蝕多発症(うしょくたはつしょう)」や「汎発性う蝕(はんぱつせいうしょく)」とも呼ばれている、主に子供に見られる大規模かつ広範囲なむし歯のことです。
「ランパント・カリエス」とは分かりやすく言うと、かなり進行した重度のむし歯が一度に多数の歯に見られる状態のことを言います。
一般的にはむし歯になりにくいとされている下の前歯も含め、非常に広い範囲がむし歯に侵されてしまいます。
症状が進んで多くの歯が溶けてしまって崩壊すると、当然ながら噛みあわせにも悪影響が出てくるのです。
糖分を過剰に摂りすぎていたり、間食などで食事の回数が多くなるとランパント・カリエスになりやすくなります。
もちろん、ブラッシング不足などで汚れの除去ができていないと更に発症のリスクが増していきます。
乳歯のうちは歯の質が弱くむし歯になりやすいので、永久歯に生え変わったあとの歯と比べるとリスクが高いともいえるのです。
むし歯予防の概念が浸透した現在ではランパント・カリエスはあまり見られなくなりましたが、乳幼児の日頃からの糖分の摂取には細心の注意が必要なのは言うまでもありません。

乳歯の平均的な虫歯の本数

赤ちゃんの乳歯は大変むし歯になりやすいのです。
乳歯は永久歯に比較すると歯の質が弱く、表面も薄く作られています。
また、乳歯表面のエナメル質が薄いために歯の表面についた少しの汚れでもむし歯になりやすいのです。
お母さんに注意して頂きたい事として、乳歯のむし歯が白くて気づきにくい点があります。
一般的な大人の歯はむし歯になると黒く変色するのでむし歯に気づきやすいのですが、乳歯の場合は白色や少し黄色味かかったむし歯になるので見た目でむし歯を発見しにくいのです。
さらに、大人のむし歯と比べて乳歯のむし歯は白い状態のままで急速に進行していきます。
大人の場合は小さな黒いむし歯の始まりから症状が進行して痛み出すまでには何年も掛かるといわれていますが、乳歯の場合は僅か数ヶ月で神経まで進むことが少なくありません。
乳歯のむし歯のもう一つの怖い特徴は自覚症状が少ない事です。
大人の場合ですと、むし歯が進行していくと水や食べ物が歯にしみるようになりますが、6才位迄の子供はそれを訴えることがあまりありません。
どこかの歯がしみたら反対の歯で噛んでいれば痛くないので気にしないのです。
そうしてる内にむし歯はどんどん進んで、神経が死ぬ時にはさすがに子供は痛みを訴えます。
しかし、大人の場合はこの痛みが何日も続くのですが、子供の歯は一晩で神経が死んでしまい痛みを感じなくなってしまうのです。次の朝、痛みがなくなった子供は「もう治った」と親に報告します。
そのまま歯医者に行かずにいると、死んだ神経の中で次第に細菌が繁殖して膿を溜めていきます。
やがて、生え変わってくる大切な永久歯が育っている顎の骨に膿が溜まってしまい、神経の死んだ歯は脆くなり気が付くと抜けてしまったりするのです。
少し古いデータになりますが、平成14年の1才6ヶ月検診時点でのむし歯保有率は全国平均で3.9%、少し成長した3歳児検診時点でのむし歯保有率は全国平均ではなんと32.5%まで上昇しているのです。
お母さんの気が付かない内にこんな事が起こってしまうケースが少なくありません。
乳歯の時期は成人よりも頻繁に歯科医師にチェックをしてもらう事が重要なのです。