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入れ歯

総入れ歯

口には本来32本から28本の歯がありますが、それが何らかの理由で抜けてすべてなくなったときに使う義歯を総入れ歯(総義歯)といいます。

口の中は繊細に出来ています。例えば髪の毛1本咬んでも口の中に違和感があります。それが総入れ歯になると、女性の握り拳位あるものを口の中に入れるのですから、違和感がないわけがないのです。
特に入れ歯を支えるための床のような部分のある入れ歯になると、食べ物の味を感じにくくなってしまいます。

入れ歯にならないようにする予防にこそ力を入れるべきですが、なってしまった場合それに対応する方法が数々生み出されています。


金属床義歯

金属義歯 上から 金属床義歯 下から

精密入れ歯の中で多く用いられているのは金属の入れ歯(金属義歯)です。この入れ歯の特徴としては薄くて丈夫な構造をしていることです。金属は樹脂に比べるととても丈夫で、薄く、0.5ミリ〜1ミリ程度の薄さで製作することが可能です。薄い入れ歯は違和感が少なく食事や発音がしやすくなり快適な生活を送ることができます。
樹脂のみの入れ歯は熱い飲み物で喉を火傷することがありますが、金属にすることで熱が伝わりやすくなり、誤飲が防げます。近年では生体親和性に優れたチタンを使用する『チタン義歯』が可能になりました。

※保険義歯ではありません


ソフト義歯

ソフト義歯は歯ぐきに接触する面に特殊加工を施した入れ歯です。弾力性のある軟性樹脂(シリコン状の素材)を使用しているため歯ぐきに加わる負担を軽減させ痛みを感じません。
体温により軟化し歯ぐきに吸い付きます。顎の骨が薄くなった方や入れ歯が合わない方にお勧めいたします。
現在入れ歯を使用している方には概ね使用可能ですが、個人差があり出来ないこともあります。
顎の骨が痩せていたり、骨の形状(出っ張りなど)が悪い場合には入れ歯で痛みが出ることがあります。とくに総入れ歯ではこのような現象がよくおこります。このような症状がある方にはソフト義歯(ソフトデンチャー)をお勧めいたします。
保険義歯ではありません。


部分入れ歯

ホワイトクラスプ

ホワイトクラスプは金属のバネに変わる新しい素材として開発されました。一般的な入れ歯には金属の金具(クラスプ)を利用していますが、近年では技術も進歩し白くすることが可能になりました。
機能面だけでなく審美的にも優れ、目立つ金具が気になる方にお勧めします。
また、素材には特殊強化したグラスファイバーを使用しており、金属アレルギーの方にも安心してご利用いただけます。


ノンクラスプデンチャー(フレキシブルデンチャー)

ノンクラスプデンチャー表 ノンクラスプデンチャー裏


ごく一般的な部分入れ歯は、金属製のつめを歯に引っ掛けて固定するものでした。そのため、金属の色が見えてしまったり、徐々にゆるくなって食事が詰まるようになったものでした。
他の入れ歯の材料と比較して弾力性・強度に優れており、軽く・薄くできるのが特徴です。
金属製のつめ(クラスプ)を必要としないため、目立たず金属アレルギーの心配もありません。
FDA(米国食品医薬品局)およびEU諸国で認可され有用性と安全性が確認されておりますが、現時点で厚生労働省の認可が得られていないため現地で作成、輸入し使っていただいています。


特徴

次のような方にお勧めです
抜けた歯が少ない
見ためが気になる
食事が入れ歯の中に入りやすい
金属アレルギーの心配がある
インプラントが怖い、またはなんらかの理由で出来ない

 

長所
1.弾力性の高い材質により薄い仕上がり、お口の中が快適です。
2.小さめに作ることが出来ます。
3.装着した時は入れ歯の色調が同化しているため、一目では区別がつきません。
4.金属のバネがないので金属アレルギーの心配もありません。

欠点
1.残っている歯の状態によっては使用できない場合がある。
2.ものを噛む能力が低い。
3.定期的に作り直す場合があるので、ランニングコストがかかることがある
4.調整、修理がしずらい。


使用中の患者様の声

以前作ってもらった義歯が壊れたのを機に作ってみました。前の義歯はカタカタして食べ物が詰まって痛かったものです。ピーナッツなどは特にはさまって痛かった。年齢も年齢なので、お金をかけることに躊躇したのですが、薦められて入れたところピッタリして食事も入らなくなりました。違和感もなく快適です。こんなにピッタリするならはじめから作れば良かったと思う。
(80代男性)



精密入れ歯

精密入れ歯(義歯)は一般的な樹脂の入れ歯ではありません。適合がよく変形の少ない入れ歯のことをいいます。
変形が少ないため、会話や食事中でも安定し、快適な生活を送ることができます。
これまでの代表的な精密入れ歯は「金属義歯」が主流でしたが、最新の技術では「磁石式入れ歯」「アタッチメント義歯」「インプラント義歯」などが多数の精密義歯が可能になりました。
これらの入れ歯は従来の入れ歯とは異なり、金属やアタッチメントなど変形のない素材を用いることで薄く小さく製作することが可能です。また、審美性も考慮されており、目立つ金具(バネ)がなく、人目も気になりません。

コーヌスクローネ アタッチメント

一般的なプラスチックの入れ歯は金具のみで固定します。
金具だけでは不安定なためプラスチック部分を大きくして安定性を保ちます。大きくなった分だけ違和感も強くなり、発音や食事がし難くなります。

 

アタッチメント義歯は金具を歯と一体型にした精密義歯のことです。小型化することが可能です。
また、歯にしっかりと固定することが可能となり簡単に外れません。バネ式のものより快適で、審美的な入れ歯になります。


部分入れ歯の欠点

部分入れ歯の場合、入れ歯を入れる両サイドの歯にバネのようなものをかけます。これをかけることにより、入れ歯を固定します。しかし支えられた方の歯はたまったものではありません。咬む度に上下左右に揺さぶられ、力を加えられ続けます。刺さった釘でも、長い時間をかけて上下左右に揺さぶられると抜けてしまうのと同じように、バネをかけられてしまった歯は5年以内に抜けてしまう事が多いようです。バネをかけていた歯が抜けてしまうと、その分、部分入れ歯を大きくして次の歯にバネをかけ、またバネをかけていた歯が抜けて…、という事を繰り返し、気が付くと総入れ歯になってしまっている事になるのです。


部分入れ歯の治療方法

取り外しの入れ歯にはこりた。どうしても固定式の歯にしたいというご要望はよくうかがいます。

たしかに猿ぐつわのように大きなものを突然口の中に入れられれば、誰でも気持ちがいいわけはありませんし、神経質な方ならノイローゼになってしまうかもしれません。

同じ方でもはじめて固定式のブリッジが入ったときには、それほどの違和感をもたれなかったでしょうからそう思われるのは当然です。

私たちもそのことはよく分かっています。ただ、まずは残っている歯の状態です。現在の状態が不安定で先の見通しが立たないとき、それでも取り付け式にしたいといわれても1年もたたずにやり直すようなことはできません。

つぎは歯の抜け方の問題です。固定式の入れ歯はブリッジと呼ばれています。橋を架けるには両側に陸地が必要です。太平洋に向かって真っすぐ橋は架けられません。どうしても歯の抜けた部分の両側に土台になる歯が必要なのです。また、歯周病で抜けた方、虫歯で抜けた方、歯が折れて抜けた方各々でいればの設計が変わってくるのです。



入れ歯の作り方

自費での入れ歯作り方

治療用義歯を作成します。治療用義歯を実際に使ってもらいあなたのお口の本来の機能を再生します。特殊な材料を使用しあなたの顎の正確な形と顎の動き、筋肉の動きを治療用義歯に再現していきます。
治療用義歯をあなたのお口の動きと調和し安定し痛くなく咬める状態にします。
その治療用義歯の状態を忠実に再現し新たな義歯を作成します。
したがって、今までの入れ歯のように咬めるかどうか解らないものに費用を出すのではなく痛くなく咬めることがわかってから作成するので安心です。



入れ歯を入れる意味

入れ歯を入れるには3つの理由があります

歯、歯周組織など残った口の中の組織を守る
入れ歯でかめるようになると、今まで残っていた歯にかかっていた噛む力の負担がなくなることで、残った歯などの組織が回復していきます。歯周病などでグラグラしていた歯も揺れなくなったりします。
椅子を思い起こしてください。4つの足で支えていたものが、3本になった場合座っている人はバランスをとって座ります。残っている椅子の足には負担が増します。さらに2本になった場合はどうでしょう。普通の座り方は出来なくなります。単純計算では、1本の足に倍の力が加わりますが、バランスをとるときにはそうは行かないでしょう。場合によっては残ったどちらかの足が折れることもあるかもしれません。まさにそのようにして入れ歯の歯の本数が進んでいくのです。


食べる能力を回復することで他の臓器を守る

歯がなくなると噛みにくくなります。特に奥歯が何本かなくなると、かなり噛む力が落ちます。その結果、食べ物を噛み砕かないまま胃に送ることになり、胃や腸などの内臓に負担がかかります。入れ歯はその力を補い、食べ物を上手く消化できるようにする役割があります。
迷路を使った実験で、歯がないねずみと歯があるねずみを比べると歯がないねずみが迷路を正しく戻れる能力が落ちるという結果が出ています。このことからも、食べる能力の低下が学習能力の低下に関連性があることがわかります。
また、咬みあわせが悪くなることで肩こりなども出るとされています。


見た目や、しゃべる能力などを回復することで患者様の生活の質の低下から守る

前歯がなくなると見た目も悪くなるとともに、上手く発音が出来なくなります。入れ歯は見た目の改善だけでなく、発音が上手く出来るようにする役割もあります。
人によっては外に出ることも億劫になって、ストレスになり、欝になることもあります。



入れ歯の手入れ

入れ歯は昼間つけて、夜ははずして水に入れておくのが基本です。入れ歯は乾燥に非常に弱いからです。 ただし、80歳くらいの高齢者の方は、朝起きた時に入れ歯が口に入ってないと、フラフラする可能性もあるので、上か下のどちらかをつけて寝られても結構です。
入れ歯はハミガキ粉を使わず、水とハブラシで洗いましょう。ハミガキ粉には研磨剤が入ってるので傷ついてしまうのです。 義歯洗浄剤を使うのをお勧めします。超音波洗浄器などもお勧めです。(ご希望の方にはお譲りします)
入れ歯を洗うだけでなく、ハグキもハブラシで洗って刺激しましょう。



総入れ歯で食べるときの入れ歯の使い方

めん類を切るときは、下あごを少しだけ前に突き出して、上の歯と下の歯が揃うようにしてかみ切ると楽に切れます。また、リンゴやおかきを噛むときも、下あごを少しだけ前に突き出して、手で下に折るのではなく、手でリンゴを上に上げて折るとうまくできます。前歯でなく、少し横で噛むと噛めます.ただし、噛み切った後は奥で食べる必要があります。前歯で食べると、義歯は簡単に外れてしまうので注意してください


入れ歯の食事

最初は軟らかい物が必要です。しかし、単に軟らかさだけではダメです。実は、大きさがとても大切なのです。家族が食べている物と違うものばかりを何日も食べ続ける事は大変苦痛ですし、実際できない事もあります。食べ物は、やわらかくなくても大きさが小さいだけで、けっこう食べられるものです。ところがお箸での食事は食べ物を小さくしづらいのです。おすすめはナイフとフォークです。年配の方はお箸の方が使い慣れていると思いますが、ナイフとフォークは食べ物を小さくするのにとても適しています。是非食べ物の大きさを小さくして、家族と同じ食べ物にも挑戦してみて下さい。


入れ歯の手入れ

普通の入れ歯は樹脂で出来ているので良く磨いてください。入れ歯の手入れは、最低でも1日1度は行ないましょう。

基本的には食事の後と寝る前に水洗をします。一般的な歯ブラシか入れ歯用に作られた専用のブラシで丁寧に入れ歯を磨きます。入れ歯の材料である樹脂(プラスチック)は汚れが付きやすいのでしっかりと磨きましょう。特に、フレキシブルデンチャーの樹脂は汚れやすい歯と歯の間や金具部分、バネの部分は注意深く磨きましょう。

同じように自分の歯も、バネがかかっている歯は歯間ブラシなどで丁寧に磨きましょう。

入れ歯洗浄剤も効果があります。市販の洗浄剤をよく読んでお使いください。また、就寝時は入れ歯を外して歯肉や歯を休ませる必要があります。手入れを怠ると「カンジダ症」「口内炎」「口臭」などの原因になります。



入れ歯安定剤

使用することは悪くありません。ただし、以下の理由から長期の使用は私は反対します。

  • 咬みあわせが狂いやすい
  • 種類によっては義歯に汚れがつきやすくなる
  • 強く当たる場所が出来て、顎の骨の吸収が早まる

いざ、というときは使用することも必要でしょう。どうしても使用してもらわないといけないほど顎の骨が変形したり、咬み癖が悪い患者様もいます。ただ、そのようなことはごくまれなケースで、普通は調整を繰り返すことで対応が出来ます。安定剤が欠かせない方は、ぜひ一度ご相談ください。




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