レントゲンによる発ガンの可能性

胸部レントゲン写真を撮影すると、被曝します。

 

ある臨床医は「胸部レントゲン写真を撮影しても被曝量は大丈夫ですか?」という質問を患者さんから質問されて、「ほぼ大丈夫です。」と回答しています。

この「ほぼ」が気になりますが、医師としては100%の安全が保障できない以上、こう答えるしかないのです。

 

東日本大震災における福島の東京電力第一原子力発電所の事故があってから、一般的にも放射能被害への関心が高まっています。

ちなみに、人間の体は、何もしていなくても日常生活の上において年間で23 mSv(ミリシーベルト)の自然放射線に晒されているのです。

 

一般の患者さんが心配するのは、医療においてのレントゲンやCT写真を撮影することによる発ガンの可能性です。 

 

病院で撮影される胸部レントゲン写真は1回あたり0.020.1mSv程度です。

また、側面レントゲン撮影は正面レントゲン撮影の34倍の被曝量とされています。

航空機に乗ると宇宙線に晒されますが、国際線の場合で胸部レントゲン写真を撮影するのと同じくらいの被曝量とされています。

そのため、1年間に複数回胸部レントゲンを撮影する患者さんが受ける被曝量は、海外旅行に何度も行くようなものだと指摘されているのです。

 

結論からいうと、この胸部レントゲン写真の場合、通常の撮影では被曝が発がんのリスクになることはほとんどありません。

 

人体が放射線を大量に受けると、白血病やガンを発症する可能性が生ずるということは過去の研究データよりわかっていますが、その放射線の線量は1,000mSv(ミリシーベルト)を超える量なのです。

一般に病院で使用されるレントゲン検査の放射線量は、胸のX線写真1枚で約0.1mSv(ミリシーベルト)の量で、約1万回検査を受けないと1,000ミリシーベルトの線量にはならないのです。

 

歯科の場合ですと、歯科用CTやレントゲンで受ける放射線量は歯科用CTの場合で1枚あたり 0.1mSv (ミリシーベルト)、小さいデンタル写真だと1枚あたり0.01mSv 、大きいパノラマ写真でも1枚あたり0.03mSv とされています。

 

レントゲンによる発ガンの可能性は、心配しなくてもよい事がおわかりになると思います。