口と耳

自己啓発的なことは最近嫌いになってきています

コーチングとか受けると宗教っぽく聞こえるようになったのはだいぶ人間が擦れてきたせいでしょう

でも哲学的なことは嫌いではありません

人間を観察し人間を理解する

そんな知識や教養も歯科には必要と思っています

ところで

人間の口はなぜ一つで耳が二つなのか

科学的な観点では

発生学的に腸管が分岐するのは危険でありその生命の維持が難しくなるので

一本の管として体内を貫通するのが良いので入り口としての口は一つであり

一方で耳は四肢と同じように両側性に発生するものなので二つです

また両端にあることで広い範囲からの情報収集ができるようになるのですが

そんな答えを哲学や自己啓発の領域では求めていません

答えは

話すことの倍、物事を聞くために二つある

医学の現場ではよく

「聞くのではなく聴きなさい」

「十分な目と耳と心で聴きなさい」

「門のところで耳をそばだててるのでは患者の話をきいたことにはなりません」

なんて話をよくされるのですが

あえてそこに私は言いたい

「聞くのではなく、聴くのでもなく、訊きなさい」

まずは問診

話を訊く=たずねる

なんで来たんですか?

どうしたんですか?

何が望みなんですか?

どうなったらよいと思っていますか?

内科にいても聞くことはあっても訊かれることありません

歯科だからこそ訊いてその方にとってのベストを尽くしたいと考えています