歯性病巣感染

身体のどこかに感染の元になる病巣があって、その場所には症状は発生しないのに病巣が原因で他の臓器などに障害を引き起こすことを病巣感染といいますが、その原因となる病巣が歯にあるものを歯性病巣感染といいます。

 

この歯性病巣感染の代表例としては、根尖性歯周炎、感染性根管、歯周病などが挙げられます。

また、これらの歯性病巣感染によって引き起こされる病気としては、関節リウマチ、心内膜炎、糸球体腎炎、などと言われています。

まれにですが、他に歯性病巣感染によって皮膚や神経、眼などに病変があらわれることもあります。

 

歯性感染症の原因菌としては、ならびに嫌気性菌や好気性菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、紡錘菌、大腸菌、肺炎菌、口腔スピロヘータなどの複数の細菌によるものとされています。

 

ただ、細菌が口腔内に存在していても、ただちに感染症が発生するわけではありません。

口の中には様々な菌が常在していますが通常は抵抗力があって無害なのです。

 

ところが、侵入した細菌の量や毒力が生体の防御機構を上回った場合に感染症が発生していきます。

 

歯性病巣感染の感染経路は2種類あって、1つはむし歯が歯の神経まで進行していき、歯根や歯槽骨、さらにその周囲の筋肉、組織隙、顎の骨までおよぶ経路、もう1つは歯周ポケットから細菌が侵入していき、むし歯のときと同様に周囲の組織まで感染がおよぶ経路です。

 

このように歯の細菌や毒素が原因で他の臓器に病気が感染することがあるので、日頃の歯のケアが重要になってくるのです。