病巣 感染

身体のどこかに感染病巣があって、その部位そのものには病的症状は発生しないのに、この病巣が原因となって、他の臓器などに障害を引き起こすことを病巣感染といいます。

この病巣感染の原因については不明ですが、推測されるものとして考えられるのは以下の4つのケースです。

 

1 病巣内の細菌が血液の中に入り込み、血流によって遠く離れた臓器に病変を引き起こす。

2 病巣内でできた毒素が血液の中に入り込み、これが他の臓器などに病変を引き起こす。

3 病巣内で作られた物質が抗原となり、この抗原に対する抗体反応が他の臓器に病変を引き起こす。

4 病巣内にできた物質が神経系統に作用して自律神経を刺激し、その刺激により全身の血管運動に病変が生じる。

 

 

現在では、心疾患や腎疾患、胆嚢炎、消化性潰瘍などの内臓疾患から、皮膚炎や関節炎、神経疾患に至る広範囲な疾患に病巣感染症の概念があてはまると考えられています。

 

もとになる原発病巣としては、むし歯や口蓋扁桃炎、副鼻腔炎、中耳炎、胆嚢炎、虫垂炎などが知られており,関係する細菌の一つとして溶血性レンサ球菌が指摘されています。

病巣感染によって発症する疾患としては、腎炎やリウマチ熱のほか、関節リウマチ、膠原病、特発性腎出血などが挙げられているのです。