「筋力低下にはこれ一本!」

先日こんな質問を受けた五條です

80近くになり筋力が衰えてきました。足がごぼうのように細くなって、気持ちは達者なので本人ももどかしいようです。なんかいい薬とかないですか?

 

いいサプリメントがあるんです!

 

高麗人参とグルコサミンと変性コラーゲンと…

 

ってどこの業者じゃ!!!!

 

 

というわけで今回は筋力低下に対する歯科的なアプローチについてお話しさせていただきます

 

筋力低下のことを医学的にはサルコペニアと言っています

ギリシャ語でサルコは筋肉、ぺニアは減少だそうで1990年ごろから提唱され広まった用語です

もちろん加齢によって起きる筋肉の減少があるものの

問題は

・寝たきりの生活や活動性が低下することによって起こる廃用によるもの

・癌や虚血性心不全、末期腎不全、内分泌疾患などの疾患によるもの

・栄養の吸収不良、消化管疾患や薬の副作用による食欲不振、エネルギー・タンパク質の摂取不足によるもの

が増えてきていることです

 

ではどういった人がサルコペニアなのでしょうか

ご自身で簡単にわかる方法があります

それが

 

6畳間長いほうを往復何秒かかるか

 

長いほうの一片は360㎝ぐらいですので往復にすると約7m

これを7秒以上かかる場合はやばいです

 

(正確には0.8m/秒の速度で歩くことが出来ないとサルコペニアの認定になりますがだいたいです)

 

えー、そんなのできるでしょ

 

と思うかもしれませんが結構いらっしゃるんです

よちよち歩きになってしまいゆっくり歯科行動できない方が

おうちで実験をしてみましょう

 

 

さてこのサルコペニアになる機序に実は歯科がかかわっていたというのが重要なポイントなのです

 

 

どのようにサルコペニアが進むかということを東京都の健康長寿医療センターが研究しているのですが

 

加齢が進むと徐々に滑舌やわずかなむせ、食べこぼし、咬めない食品が増えてきます

この徐々にというところが味噌であまりに些細なことなので誰も気づかずに進んでいきます

ゆっくり、徐々に進むこの機能低下により食事が偏りがちになっていきます

同医療センターの研究では高齢者700人を対象にしたところ咬めなくなってきた人は

 

緑黄色野菜

肉・魚介類

根菜類

 

の摂取量が明らかに減ってきていることがわかりました

当然栄養バランスが崩れ、低栄養に陥りさらなる機能低下を起こします

食べる機能の低下によってやわらかい物を食べ、その結果さらに機能の低下を招くという悪循環が起きているのです

機能の低下が起きるとどうなるでしょう

転びやすくなったり、歩行がおぼつかなくなります

当然活動量が減り場合によっては寝たきりになったりします

同じ姿勢でいれば筋肉量も低下し代謝も減ります

代謝が減れば食欲が低下しさらに栄養バランスが崩れていきます

 

まさに負のスパイラル

 

同医療センターそこからさらに発展させて食事が偏りだした人に対して

口腔機能向上(義歯の作り直しや口腔ケア)、栄養改善などを3か月続けたところ

 

口の中の細菌数が減少(これでおじいちゃん口臭いと言われなくなります)

滑舌の改善(もごもご言っていることが伝わらないってことがなくなります)

食生活の改善(買い食いが減って食費が下がるかも)

 

という結果を引き起こしました

たった三ヶ月です!

ラ○ザ○プよりも歯科医院のほうがあなたの体の改善につながる可能性を秘めていますwww

 

生活の改善が起きれば当然筋肉増強にもつながり

社会での活動も多くなります

健康長寿には冒頭に挙げたサプリメントも決して悪くはないのですが

事前にできることがあるのです