「歯科衛生士の価値を考える」

12月10日に開催した釜利谷臨床学会のメインテーマは「歯科衛生士の価値を考える」
でした。

平成28年統計による歯科衛生士の登録者は270,648人ですが実際に就業している歯科衛生士は123,831人(歯科医療財団報告書及び2016年衛生行政報告例より)
大学、もしくは専門学校で一生懸命勉強して得た資格が生かし切れていない現状が数字に表れています。
昭和世代は歯科医院(診療所勤務)の定年・・・ほぼ30歳。求人も実際に働いている人たちも20代前半が中心。歯科衛生士に限らず、当時はまだまだ女性は結婚して家庭に入ることが幸せ・・・ある意味それができることが人生の勝ち組と思われていました。
さらに歯科業界全体が結婚・妊娠・出産後の育児期間中に就業できるような環境が整っておらず、退職してそのまま長いブランクに突入。その間、歯科衛生士養成が3年制に移行し、技術や知識の溝が埋められないまま復職ができない状況も続いていました。

上記表のとおり、全国的に見れば、まだまだ歯科衛生士の復職は厳しい状況にありますが、神奈川県では神奈川県歯科医師会による歯科衛生士の復職支援研修等のサポートもあり、40代の就業率が20代の就業率を大きく上回っております。私自身もブランク17年、アラフォーに突入して復職しましたが、時代を切り開いて先を走ってくださる先輩方の
パワーに圧倒される日々です。
団塊の世代が後期高齢者を迎える2025年問題を前にして、歯科業界も在宅歯科医療の
ニーズが高まっています。診療補助が中心から予防のスペシャリストとしての地位を確立。
そして今後は最後まで口から食べられる社会を作る。
「生涯歯科衛生士として生きる~」ために「歯科衛生士の価値を高める」ことがイコールだと気付いた一日でした。