スポンジブラシと口腔内ウェットシート

口腔内洗浄が困難な場合や誤嚥のリスクが高い患者さんの場合、口腔内残渣の除去や粘膜面を清拭するために用いられています。
比べた結果、どちらにも長所・短所がありますので、皆さんの選択に活用していただきたいと思います。

スポンジブラシの長所は口腔の奥まで挿入でき、吸水性が高いことです。保湿剤等との併用で、乾燥してこびりついた痰や剥離上皮なども大まかに除去できます。また、アイスマッサージや口腔ストレッチ等の訓練にも便利です。

短所はプラーク除去効果が期待できないのと、スポンジブラシに付着した菌の完全除去が困難なこと。繰り返しの使用による劣化から、ヘッド部脱落により窒息のリスクがあるため使い捨てを徹底する必要があります。

口腔内ウェットシートの長所は水を使用しないため誤嚥のリスクが少なく、災害時、非常時の口腔ケア用品としての有用性が報告されています。歯面・粘膜・義歯の清拭にも使用でき、洗面台への移動が困難な場合など患者さん本人も看護・介護者の負担軽減になります。

短所は意識障害・認知障害などで開口が難しい患者さんの場合、舌側面の清掃が難しく、指を噛まれてしまうリスクもあります。

実際にスポンジブラシと口腔内ウェットシートでの清掃性を歯垢染色剤で比較した結果は、口腔内ウェットシートのほうが良好でした。
また、コスト面でも口腔内ウェットシートの方が低コストに抑えらます。
先に記載したように、使用目的や患者さんの状態により選択することになりますが、上手に併用していくことをお勧めします。