昆布だしで唾液量アップ!

皆さんは、食べることを楽しみな時間に出来ていますか?

美味しく食べるなんて当たり前!と思えることは幸せですが、今回は最近高齢者に増えている味覚障害についてお話したいと思います。味覚障害とは、味が薄く感じる、味が全くわからなくなる、お口の中に何も無いのに常に苦味や渋みなどを感じる、食べるといつも嫌な味がするなど、味覚の低下や消失、異常がある状態をいいます。

味覚障害は食欲不振の原因となり得ることから、栄養が不足しがちになり、体調維持が難しくなることもあります。また味を感じにくくなることから、より濃い味を好むようになり、塩分や糖分の摂り過ぎが原因で発症する、高血圧や動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病につながる危険性もあります。

味覚障害の原因は、内臓や脳、精神面、感覚器などにも見つかることもありますが、ここでは歯科領域に関わる「ドライマウス」について、お話したいと思います。味は唾液により運ばれるので、唾液の分泌量が減ると味覚障害が起きやすくなります。唾液を作る臓器である唾液腺には、その9割を占める大唾液線(耳下線、顎下腺、舌下腺)と、残りの1割を占める小唾液腺(歯肉を除く口腔粘膜のすべてに分布し、粘膜の保湿に直接的な役割がある)があります。これらのうちドライマウスには、主に小唾液腺が関係します。

大唾液腺を圧迫しマッサージする方法は手軽に出来るのですが、これだけでは肝心の小唾液腺からの唾液分泌は促進されません。そこで、副作用が無く、小唾液腺に対して効果的なドライマウス治療法(訓練法)をお伝えいたします。これは唾液の分泌促進作用が知られているレモンや梅干しのような酸味よりも効果的な、“うまみ成分”による訓練法です。

<昆布だしのうまみ成分で唾液を出す訓練法>

  1. 細かく刻みを入れた昆布を、水500mlに対し30gの分量で、一晩水に浸すか、中火で沸騰させないように煮だして昆布だしを作り、ペットボトルや水筒に入れる。
  2. 口の乾きを感じた時などに、1日に10回程度、昆布だしで30秒間口をすすぐ。そのまま飲んでも良い。最初は唾液が出にくくても、この訓練を繰り返すことで出るようになります。効果が出るまでの目安は約二週間です。今回は味覚障害の原因のひとつであるドライマウスとその治療法について、お話しさせて頂きました。お口の心配事がある際は、五條歯科医院をお気軽にお尋ね下さい。

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