電動歯ブラシとその選び方

最近では様々な電動歯ブラシが販売されており、どれが自分に合っているものなのか探すのが大変だと思います。私たちは一言で「電動歯ブラシ」と言いますが、実際に電動歯ブラシは、①高速運動歯ブラシ、②音波歯ブラシ、③超音波歯ブラシの3つに大別されます。

1.高速運動歯ブラシ

ヘッドが機械的に往復・回転するタイプです。

・1分間に2,500~7,500回以下の振動数(約41.7Hz~125Hz)

・内蔵されたモーターがヘッドを動かす

・使用時には手を動かさないものが多い

2.音波歯ブラシ

回転式モーターではなく、リニアモーターによる音波振動でプラークを落とすタイプです。

・リニアモーターがヘッドの高速振動(毎分約3万回)を発生させる

・周波数は20Hz~2MHz

・高速振動で起こる液体流動力によって細かい泡が発生し、歯周ポケットのプラークを洗浄する

3.超音波歯ブラシ

手動と周波数の高い超音波でプラークを落とすタイプです。

・ブラシ部分に超音波振動素子を装備

・周波数は1.6MHz以上

・超音波が細菌の連鎖(細菌がお互いにくっつき合うこと)を破壊するといわれる

・振動は毛先までいきわたらないので、手用歯ブラシと同様に軽く小刻みに動かす必要がある

皆さんが気になるのは、どの歯ブラシが一番汚れを落とせるのかということだと思います。実は、手磨きと3種類の電動歯ブラシとで、人工プラークの落ち方を比較した実験データーがあります。結果は、手磨き>高速運動歯ブラシ>音波歯ブラシ>超音波歯ブラシ、の順にプラーク除去効果が高くなりました。つまり手用歯ブラシを上手に使えるのであれば、あえて電動歯ブラシにする必要はないと考えられます。

電動歯ブラシを特にお勧めしたいのは、関節リウマチの症状がある方など、もともと手用歯ブラシをうまく動かせない人や、自分ではブラッシングができず他者の補助や介助が必要な人です。また歯周病の方には、音波・超音波歯ブラシは歯肉のマッサージ効果を得られるためお勧めです。

上記以外の方でも手磨きに自信がない方は、電動歯ブラシの使用を毎日のケアに取り入れるのも良いことだと思われます。ただ注意して頂きたいのは、「電動歯ブラシを使えば適当に磨いても大丈夫」とか「電動歯ブラシを使いさえすれば虫歯になりにくい」ということではないということです。手磨きでも電動歯ブラシでも、ブラッシング方法をきちんと習得することが大切です。電動歯ブラシの使用についてご不明な点がある方は、ぜひ五條歯科医院へお気軽にご相談下さい。

関連する予防歯科のページはこちら