海外の家庭医(フランスの場合)

世界有数の長寿国である日本ですが、その理由の一つに医療の充実が挙げられます。
この日本が世界に誇る医療システムは、国民皆保険とフリーアクセスであるといわれています。
名目上は日本人は国民全員が健康保険に加入していて、全ての国民がどの病院でも受診できるようになっています。国民保険が完全に整備できていないアメリカだと保険に加入していないため受診を躊躇してしまうことが少なくなく、イギリスやスウェーデンのように診察や入院に対する待機患者が社会問題化してもいません。
紹介状があって初めて大病院の診察を受けられるといわれるフランスでは、2005年から「かかりつけ医」制度が導入されています。
この制度では、前もって「かかりつけ医」を登録するのが義務化されており、かかりつけ医を受診した場合は自己負担が3割、かかりつけ医以外の専門医に受診した場合には自己負担が5割と定められているのです。
2006年からの3年間で10億ユーロを超える節約成功が達成されたと発表されていますが、一方で皮膚科や耳鼻咽喉科、内分泌科などの専門科目への受診患者の著しい減少により各科目医師は深刻な打撃を受けているとも報告されており、「かかりつけ医」制度の問題点も指摘されているのです。