X線とは

X線は電磁波の一種である「放射線」に分類されています。

電磁波というと、健康に害がある危険なものというイメージがありますが、単純にはそうとは言えません。

電磁波には色々な種類があるのです。

 

私たちが毎日浴びている太陽光も電磁波の一種になります。

また、テレビやラジオ、携帯電話に使われている電波も電磁波です。

電磁波には「波長」があり、この波長の長さを周波数というのですが、周波数が長くなると電磁波は赤い光としてとらえられ、逆に、周波数が短くなると紫色に見えます。

赤外線や紫外線というのは肉眼で赤や紫に見えない周波数の電磁波、という意味もります。

ちなみに、放射線は紫外線よりももっと周波数が短く、高速で動く粒子を持っているのです。

 

X線は、皆様もよくご存じのように物質を透過する性質があります。

医療器具のレントゲンはそれを応用した装置です。

 

レントゲンというのはX線の発見者の名前なので、X線を別名レントゲン線というのです。

ちなみに、医療器具のレントゲンは、人体の組織が部位によってX線の透過度に違いがあることを利用して作られています。

X線が人体を通過すると、内臓や皮、筋肉などX線を透過させやすい部分は黒く写り、透過しにくい骨や腫瘍などは白く写ります。

この性質を利用して、骨の治療やガンの発見などに使われているのです。

 

X線はこの他にも、空港の手荷物検査や物質を壊さずに内部を検査する非破壊検査などにも使用されています。

 

レントゲン撮影の際に放射されるX線はごく微量ですので、年に何万回も撮影しない限り、健康に悪影響はありません。

 

ただし、妊娠中の場合には注意が必要になります。

妊娠初期のころは、腹部を放射線を通さない性質の鉛入りエプロンでガードしてレントゲンを撮影するのです。

 

放射線治療は医師が監督しながら、本人の健康状態を注意深く確認しながら行われるのです。