咬合治療
顎関節症
噛み合せ(咬合)と全身とのあいだには関係があるであろうという考えは以前からありました。
日常の歯科臨床にたずさわっていると、わずかな噛み合せの異常でも肩や首筋の筋肉が痛んだり、頭痛がしたりすると訴える患者様によく遭遇します。そしてその噛み合せの異常をとってあげると、それらの不快症状も消えてなくなるというこをしばしば経験します。
これは事実であり、多くの歯科医と患者様たちが経験していることです。
しかしこの考えかたは、米国を中心とした学会では否定されています。学問的に実証することができないからです。これと関連している病名に「顎関節症」またはTMD(Tenporomandibular Disease)=側頭下顎部障害とよばれいます。
現在のところTMDの原因(病因)
- 骨格的な要素
- 筋肉痛を含む、筋肉のバランスの不具合
- 歯並びや歯の欠損などによるもの
- 精神的なストレス
の4つからなるとされています。
しかしながら、どれかひとつを特定することはできないので、さまざまな原因がからみあって発症するということになっています。 そのために一つの治療法、たとえば咬合治療だけを行うのではなく、運動療法や心理療法、薬物療法などを組み合わせておこない、可逆的な治療にとどめるべきであるということが強調されています。治療のために歯を削ってしまうような不可逆的な治療は成るべく避けることが一般的です。
犬歯誘導が取れない症例
30代 女性



正常な顎の動きでは、歯ぎしりをするとき、糸切り歯(犬歯)が引っかかって動くようになっています。
ところが、これができていない方もいます。
そのような方は奥歯に虫歯が多く発生したり、たびたび奥歯が痛くなってしまったり、顎関節症を起こしたりしています。


このような方では、ただ、削るだけのかみ合わせ調整だけでなく、盛り足す調整が必要になることもあります。
顎関節症に使用するマウスピース(スプリント)
先に述べたとおり食いしばりなどが原因とされますので、マウスピースを使った治療をすることで顎への負担を軽くします



