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見た目が気にならなければ入れ歯をしなくてもいいの?

「入れ歯」って食べるときだけつけていればいいの?」「見た目が気にならなければしなくてもいいの?」と、疑問に思うことはありませんか?

 

私たちは普段の診療で患者様に「日中はできるだけ入れ歯を装着してください。」とお伝えしています。

 

なぜなら、「誤嚥を防ぐため」です。

 

実は、入れ歯には食べ物をつぶす役割の他に「飲み込む役割」も担っています。

歯がない人は舌の上にある食べ物をのどに送り込む動作がスムーズにいきません。

 

わたしたちは食べ物を口に入れたあと、無意識に口と歯を閉じ、口腔内を閉鎖空間にして圧を高めています。

しかし、歯がない人はこの圧をしっかり高められないのです。

それでも、きちんと調整された入れ歯を装着していれば、食塊をのどに送り込んで飲み込むために十分な嚥下圧をつくることができます。

食事以外にも、唾液を飲み込んだり、水分を摂るときも同じです。

 

入れ歯が合わない場合は歯科医院で調整し、日中はできるだけ装着するようにしましょう。

そうすることで、誤嚥を防ぎ、飲み込む力を保つことにもつながります。

 

出典:一般社団法人日本訪問歯科協会『知って得する!口から健康お役立ちBOOk』現代書林,2021,44-45

噛む機能が低下すると全身の健康に影響する?咀嚼機能検査とは?

あなたは最近、硬い食べ物を食べにくくなっていませんか?

無意識に柔らかい食べ物を選択していませんか?

 

思い当たるふしがある方は、一度、噛む機能を検査してみた方がよいでしょう。

噛む機能が低下すると、栄養が偏り、最悪の場合寝たきりになってしまうリスクも。

 

なぜ、栄養が偏るのかというと栄養がある噛み応えのある食べ物が食べられなくなるからです。

  • タンパク質が豊富なステーキなどのお肉
  • ビタミン・ミネラル・抗酸化物質が豊富な緑黄色野菜
  • 食物繊維が豊富な雑穀類や全粒粉類

噛み応えのある食べ物には、ビタミン・ミネラル・食物繊維、タンパク質などが豊富に含まれています。

 

一方で柔らかい食べ物といえば、ごはんやうどん、ラーメン、カレーライスなど糖質が多い食べ物に頼りがちになります。

これらの食材は噛まずに飲み込めるため、早食い、大食いになりがちにもなります。

 

このような「糖質偏重食」の食習慣は、メタボリック症候群や肥満、糖尿病のリスクを上げる要因に。

お肉が噛めずに食べる機会が減ると、タンパク質の摂取量が減り、筋肉量が減ってしまうことにもつながります。

身体を動かすことが難しくなり、ちょっとした段差でつまずいて骨折…そのまま寝たきりになる事例も報告されています。

 

 

硬いものがよく噛めないと自覚していなくても、65歳以上になったら「噛む力」のチェックをしておきましょう。

噛む機能=咀嚼(そしゃく)機能の低下には、かみ合わせ、入れ歯、口の周りの筋肉、歯の本数など、さまざまな要因が関係します。

鶴見大学歯学部の調べでは、咀嚼機能の正常値は、200 ~ 250mg/dlです。

奥歯をなくすと100mg/dl未満に低下し『咀嚼機能低下症』と診断されます。

しかし適切に入れ歯を装着することにより150mg /dlまで回復することが分かっています。

 

咀嚼機能検査は、保険診療の3割負担で420円の自己負担額(R3年11月現在)ですが、他の検査費や診療費などが別途必要になります。検査時間は約10分程度です。

 

五條歯科医院では、通常の定期検診にプラスして咀嚼機能検査を実施することが可能です。

お気軽にご相談ください。

 

オーラルフレイルとは?

最近、「硬いものが食べづらい」、「よく食べこぼすようになった」、「むせてしまう」、「滑舌

が悪くなった」と感じたことはありませんか?

 

このようなささいなお口に関する衰えを「オーラルフレイル」といいます。

直訳すると「口の機能の虚弱」です。

 

 

 

 

 

 

 

口まわりの”ささいな衰え”が積み重なると口の機能の低下や食べる機能の障害、さらには心身機能

の低下にまでつながる「負の連鎖」に陥る可能性があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

実際にオーラルフレイルの人は、年齢や病気など多くの要因の影響を考慮しても、オーラルフレイ

ルでない人に比べ、フレイルやサルコペニア、介護認定、死亡リスクが約2倍も高い研究結果が出

ています。

 

五條歯科医院では、定期検診時、オーラルフレイルの疑いがある方に「滑舌検査」「舌圧検査」

「咀嚼機能検査」を実施しています。

 

検査の結果、口腔機能が低下している方には、改善プログラムを定期検診の内容に組み込んでいま

す。

 

オーラルフレイルは、近い未来に全身が衰えるサインです。

オーラルフレイルをより早くにみつけて、しっかり対応することがとても大切です。

 

出典:神奈川県,オーラルフレイル対策,https://www.pref.kanagawa.jp/docs/cz6/cnt/s001/oralfrail.html,2021/11/25

12月の診療日について

<12月の矯正診療日>
2日(木)14:30-18:00
19日(日)9:00-13:00(一般診療は18:00まで)

<12月の口腔外科診療日>
5日(日)9:00-13:00(一般診療は18:00まで)

 

17日(金)は院内研修のため、午後からの診療とさせていただきます。

ご迷惑おかけいたしますが、宜しくお願いいたします。

歯周病予防は認知症予防②

前回のブログでは、奥歯を失うと認知症のリスクが高まるというお話をしました。

一本の歯を失うことで、認知症になるリスクを高めることがあり得るなんて驚きですよね。

実は、奥歯を失う大きな原因である歯周病自体が、脳に悪影響を与えることもわかってきているこ

とをご存知でしょうか。

今回は、その歯周病が脳に及ぼす悪影響について書いてみたいと思います。

 

認知症にはいくつか種類がありますが、最も多いのはアルツハイマー型認知症です。

認知症全体の約7割を占めています。

アルツハイマー型認知症の人の脳を調べると、異常なたんぱく質が蓄積していることが明らかにな

っています。

 

その代表的なものが「アミロイドβ(ベータ)」です。

アミロイドβなどの蓄積は、長い時間をかけて進み、認知症の発症や悪化を招きます。

 

アミロイドβは体内で作られるたんぱく質です。

その生産や脳への運搬、蓄積に、歯周病やその毒素が深く関わっています。

 

歯周病菌は菌と歯ぐきの境目にある歯周ポケットで増殖し、毒素を排出します。

しかも歯周ポケット内にとどまるのではなく、歯ぐきの毛細血管から体内に侵入し、血流に乗って

体中に運ばれていくのです。

歯周病菌という毒素は、脳にも運ばれてアルツハイマー型認知症を引き起こす危険因子となりま

す。

 

九州大学などの研究チームがマウスを使って行

った実験によると、歯周病に感染したマウスの

血管の表面には、アミロイドβを脳に運搬する

たんぱく質の数が正常なマウスの2倍、脳細胞

アミロイドβ蓄積量は約10倍にも増えてお

り、記憶力の低下もみられたそうです。

 

口腔内には約300種類の常在菌がすみ、そのうちの7割は善玉菌、残りの3割が歯周病菌やむし歯菌

などの悪玉菌といわれています。

 

口腔内が不潔な状態が続いたり、免疫力が低下したりすると悪玉菌の割合が増えて歯周病やむし歯

が悪化しやすくなります。

喫煙、糖尿病、妊娠や更年期も歯周病を悪化させる要因です。

 

特にタバコは200~300種類もの有害物質を含み、免疫力を低下させて細菌感染による炎症を起こり

やすくさせます。

 

また、ニコチンには血管収縮作用、一酸化炭素には酸素を運ぶヘモグロビンの濃度低下作用がある

ため、歯周ポケット内が酸欠になり、酸素を嫌う歯周病菌が大繁殖してしまうのです。

 

糖尿病は血液中に終末糖化産物(AGE)が発生し、血管を傷つけて歯周病菌やその毒素のダメージ

からの回復を邪魔します。

 

女性の場合は、女性ホルモンのバランスの変化が起こる思春期、妊娠中、更年期に歯周病にかかり

やすくなります。

 

更年期以降は唾液の分泌も減り、ドライマウスになる人が増えるためさらに注意が必要です。

 

歯周病はアルツハイマー型認知症のほかにも糖尿病や心疾患、がんなどの深刻な病気を引き起こす

半面、進行するまで自覚症状が乏しいことからサイレントキラーと呼ばれます。

 

毎日の歯磨きや歯科定期検診を習慣にして歯周病を予防することは、長い目で見ればアルツハイマ

ー型認知症を予防することにつながるのです。

 

 

関連ページはこちら→歯周病治療予防歯科

 

出典:一般社団法人日本訪問歯科協会『知って得する!口から健康お役立ちBOOk』現代書林,2021,34-35

歯周病予防は認知症予防①

歯の本数と認知症は実は密接な関係があるということをご存知でしょうか。

むし歯や歯周病で奥歯を失うと、物忘れや認知症のリスクが高くなるといわれています。

残っている歯の数と認知機能の関係を調べた研究では、70歳以上の高齢者で、「脳が健康な人」は平均14.9本でしたが、「認知症の疑いあり」の人は平均9.4本だったと報告されてます。

 

ではなぜ、歯の本数が少なくなると認知症のリスクが高まるのでしょうか?

その理由の一つに、奥歯で噛まないと脳への刺激が減ることがあげられています。

 

奥歯で噛むことによって歯根のまわりや頬の筋肉が刺激され、その刺激が神経を通じて脳に伝わる

ことで脳内の血流がよくなり、脳細胞が活性化します。

 

ヒトの場合、ひと噛みで約3.5mlの血液が脳に送り込まれるといわれています。

30回噛めば100ml以上の血液が送り込まれることになります!

よく噛んで食べればそれだけ新鮮な血液が脳をめぐるというわけです。

 

 

また、奥歯がないと食べられるものの種類が限られ、脳の健康に必要な栄養素が十分に摂取できな

くなることも理由の一つと考えられています。

 

奥歯で噛めなくなると、肉などの固いものや、繊維の多い野菜などが食べにくくなります。そのた

め、たんぱく質や各種ビタミンなど脳の健康に必要な栄養素が不足し、記憶力の低下へとつながっ

ていきます。

 

できるだけ、歯の本数を維持し健康寿命を伸ばすことが、QOLの向上につながります。

日本人の抜歯原因で最も多いのは歯周病です。

毎日の歯磨きと定期検診で奥歯を守ることが重要です。

 

出典:一般社団法人日本訪問歯科協会『知って得する!口から健康お役立ちBOOk』現代書林,2021,30-31

11月の診療日について

<11月の矯正診療日>
11日(木)14:30-18:00
28日(日)9:00-13:00(一般診療は18:00まで)

 

3日(水)、23日(火)は祝日のため休診日とさせていただきます。

26日(金)は院内研修のため、午後からの診療とさせていただきます。

ご迷惑おかけいたしますが、宜しくお願いいたします。

食べ方は歯並びにも影響を与える!?

子どもの歯並びは、むし歯予防の次に気になるポイントではないでしょうか。

 

歯並びが悪くなる原因は実はさまざまな理由があります。

  • あごの大きさや歯の形などの遺伝的なもの
  • 長年の生活習慣
  • むし歯や歯周病、抜歯後の放置 など

 

そして、子どもの場合は「食べ方」も強く影響を及ぼすことがあります。

子どもの歯並びに悪影響を与える食べ方の代表例は、

奥歯でよく噛まずに飲み込むことと、唇を開けたまま食べることです。

 

奥歯でよく噛まずに飲み込むこと

「よく噛んで食べなさい」と注意することには、歯並びをよくする観点からも合点がいくもの。

奥歯でよく噛まず、前歯だけで噛む習慣がると、下あごを水平に動かすことが少なくなるため、あごの筋肉や骨の発育が不十分で歯並びが悪くなる可能性があるからです。

前歯は食べ物を噛み切ることが本来の役割で、前歯が大まかに嚙み切ったものを、奥歯がすり潰して細かくします。すり潰すとき下あごが水平に動き、この動きがあごの筋肉や骨の発育を促します。

 

唇を開けたまま食べること

「クチャクチャ音を立てて食べないの」と注意するときのアレですね。

実は、クチャクチャ音を立てて食べてしまうのは、口呼吸になっているからです。
口を閉じる力が弱いため、唇を開けたまま食べることで音が鳴ってしまうのです。

口呼吸で唇を開けたまま食べると、歯並びに関わる筋肉のバランスが崩れ、歯並びが悪くなってしまいます。

 

改善する方法は?

一度身についてしまった食べ方を改善するのは簡単なことではありません。

歯科では、「口腔筋機能療法(MFT)」という方法でお口周りの筋肉のバランスを整え、舌、唇、頬の筋肉の動きを正常にするためのトレーニングがあります。

根気よく続けると、噛むときや飲み込むとき、発音するとき、安静にしているときの舌や唇の位置の改善が見込め、口呼吸の改善も期待できます。

その結果歯並びが改善され、MFTだけで歯並びがよくなることもあります。

数年かかりますが、思春期に悩んだり、大人になってから矯正治療を行うことを考えれば、子どものうちに食べ方のクセを直しておくことが望ましいでしょう。

 

食べ方の悪いクセは、奥歯で噛む習慣がつきづらいやわらかいものが中心の食事、鼻炎など鼻の病気による口呼吸なども原因です。

早めに気づき、原因を取り除くことがよい歯並びをつくります。

 

関連する「予防矯正」のページはこちら

 

出典:一般社団法人日本訪問歯科協会『知って得する!口から健康お役立ちBOOk』現代書林,2021,48-49

歯周病予防はインフルエンザも予防する

秋から冬にかけて流行し始めるインフルエンザ。


今年は大流行しそうだとネットニュースでみかけました。

 

 

インフルエンザにかかりやすいのは、とくに免疫力の低下した高齢者などですが、

歯周病のある人も要注意なことをご存知でしょうか。

 

なぜ歯周病があるとインフルエンザにかかりやすいのかというと・・・

インフルエンザウイルスの働きを活性化させてしまうから」なんです!

ウイルスは粘膜に付着しただけでは発症せず、細胞の中に入り込んで増殖することにより、はじめてさまざまな症状が出てきます。そして、ウイルスが細胞に感染するときに働くのが、ウイルスの表面にある酵素です。(中略)その酵素の働きを活性化させるのが歯周病菌です。ほかの細菌にも同様の作用がありますが、歯周病菌はとくにその力が強く、最強といわれています。インフルエンザウイルス単独の場合と、歯周病菌が加わった場合とで比較すると、後者の方が感染の広がりが速いことが研究で明らかになっています。

引用:一般社団法人日本訪問歯科協会『知って得する!口から健康お役立ちBOOk』現代書林,2021,24-25

歯周病菌は、プラーク(歯垢)にすみついています。
プラークを除去するためには、毎日のていねいな歯磨きが必要です。

 

実際に、高齢者施設で口腔ケアを行うとインフルエンザの発症率が大幅に減少するというデータもあるので、お口の中をキレイに保つことがいかに大切なことかわかりますね。

 

五條歯科医院では、むし歯・歯周病検査を随時実施しています。
しっかりと検査結果をご説明し、個別に予防プログラムを組んで口腔ケアを行います。
お気軽にご相談ください。

 

関連する予防歯科のページはこちら

 

出典:一般社団法人日本訪問歯科協会『知って得する!口から健康お役立ちBOOk』現代書林,2021,24-25