医院ブログ

むし歯とは違う象牙質知覚過敏症

歯がしみるのはむし歯?

みなさんは冷たい飲み物などで歯がしみた時、「もしかしたらむし歯かも!?」と思ったことはありませんか?

「歯がしみる」という感覚は、主に歯の中の神経(歯髄)で感じていますが、これは歯の表面を覆う硬いエナメル質の内側にある” 象牙質”が表に露出しなければ感じとることができません。

そしてこの象牙質が露出する主な原因としては、むし歯、くさび状欠損(歯ぐき近くの歯のへこみ)、歯肉退縮(歯ぐき下がり)、過度なブラッシング(強すぎる歯みがき)、窩洞形成(治療で歯を削ったとき)などがあげられます。

象牙質知覚過敏症かも!

つまりむし歯ではなくても歯はしみることがあり、これを象牙質知覚過敏症と呼んでいます。

むし歯と象牙質知覚過敏症とでは治療方針が全く違いますので、正確な診断が不可欠です。

五條歯科医院には高度な診断を行うための機材や、専門のスタッフが勤務しております。

歯がしみた方は、一度正確な診断をお受けになることをおすすめします。

 

 

むし歯に関連するページはこちら→むし歯治療

大腸がんに口腔内細菌が関係?!

口腔内細菌がむし歯や歯周病の原因であることはご存知かと思います。

胎児の口の中には、ほとんど細菌はおらず、分娩や授乳で子供の口に口腔内細菌が棲みついていきます。

生後6か月目ごろには両親のものに似た口腔内細菌が定着することが知られています。

細菌は300 ~ 700種といわれ、その数はよく歯を磨く人で1000~ 2000億個、あまり歯を磨かない人では4000 ~ 6000億個と推計されています。

お口の健康と全身には密接な関係があります

鹿児島大学と大阪大学の共同研究で、大腸がん患者と健常者からだ液と便を採取し、細菌の遺伝子の比較分析を行った結果、大腸がん患者のだ液と便に共通して存在する特異的な口腔常在菌が4種(S.koreensis、S.anginosus、S.moorei、P.stomatis)発見されました。

中でもS.mooreiは進行大腸がん患者に多量に存在していました。

口腔内細菌が腸に移行して大腸がん(直腸・結腸がん)の発生や進行に関わる可能性があることがわかってきました。

近い将来、だ液での口腔内細菌検査で、大腸がんのリスクがわかる時代が来るかもしれません。

口腔内の細菌は、大腸がんやむし歯の原因になるものではなく、健康を育むのに役立つ細菌にしたいものです。

プロバイオティクスの力を借りることで実現する可能性があります。

善玉菌を摂取して悪玉菌を減らしましょう

当院では善玉菌を投与することで、悪玉菌の割合を減らし、菌質を改善することで疾病の予防・治療に役立つプロバイオティクス製品を取り扱っています。スタッフまでご用命ください。

睡眠時無呼吸症候群と歯科治療

睡眠時無呼吸症候群とは、肥満などが原因で睡眠中に無呼吸・低呼吸が断続的に起こる症候群です。

症状としては、いびき、日中の過度な眠気、熟睡感の欠如、集中力の低下などがあり、ドライバーの事故リスク上昇 や糖尿病リスク上昇、脳卒中、死亡リスク上昇といった悪影響が報告されています。

日本の潜在患者数を推定すると、30万人程度と考えられています。

睡眠時無呼吸症候群は、大人のみならず、実はお子さまの間にも広がっています。

お子さまの場合は、歯ならびが悪かったり、扁桃腺が肥大することで、 鼻腔や気道が狭まることが主な原因です。

お子さまの睡眠時無呼吸症候群についても、重大な悪影響が、いずれも海外の報告ですが、以下のようなものが報告されています。

 

  • 成績低下:いびき・無呼吸の症状を持つ生徒は、そうでない生徒に比べて、数学・言語の成績が進学に不十分とみなされる下位30%になってしまうリスクが、約1.4倍高い。
    (Perez-Chada, D. 2007)
  • ADHDリスク上昇:睡眠時無呼吸症候群のお子さまは、そうでないお子さまに比べて、多動性・不注意・攻撃性といったADHDの症状に関する指標で問題があるとされるリスクが、約2倍高い。(Gottlieb, D. J. 2003)
  • 成長阻害:睡眠時無呼吸症候群のお子さまは、そうでないお子さまに比べて、インスリン様成長因子結合蛋白3型(IGFBP-3)の循環濃度が有意に低い(インスリン様成長因子は、成長や発達に関わるホルモン)
    (Nieminen, P 2002)
  • 高血圧リスク上昇:睡眠時無呼吸症候群のお子さまは、そうでないお子さまに比べて、高血圧になるリスクが約4 ~ 5倍高い。
    (Enright, P. L. 2003)

上段の写真は歯ならびが悪い人と1940年ごろの人の骨を示します。
左右の6歳臼歯間の距離は狭くなり、鼻腔も狭くなっていることがわかります。
親知らずが生えるスペースはありません。

下段の写真は歯ならびが良い人と化石人骨です。
鼻腔は明らかに広く、親知らずがしっかり生えています。
鼻腔が広いということは、鼻からの呼吸がしやすい。
すなわちいびきをかきにくくなり、睡眠時無呼吸症候群になりにくくなります。


矯正歯科治療は体の健康に役だちます

矯正歯科治療は口元をきれいにするためのものと思っていませんか?

矯正をすることで、むし歯や歯周病になりにくくなるばかりでなく、実は呼吸を整えることができ、お子さまの成長発育と、大人になった時に健康な体を手に入れるために重要な治療です。

矯正治療に関連するページはこちら→矯正歯科

1月の診療日について

<1月の矯正診療日>
6日(木)14:30-18:00
16日(日)9:00-13:00(一般診療は18:00まで)

 

1日~3日は、年始休暇のため休診日です。
10日(月)は祝日のため休診日です。

28日(金)は院内研修のため、午後からの診療とさせていただきます。

ご迷惑おかけいたしますが、宜しくお願いいたします。

保険でできる白い被せ物「CAD/CAM冠」のご紹介

最近では「前歯」だけでなく「奥歯」にも保険診療で白い被せ物にできることをご存知ですか?

ここ数年の保険改定で、4~7番の奥歯にも保険診療で白い被せ物が被せられるようになりました。

入れる冠の種類は「CAD/CAM冠」といいます。

  • CAD・・・コンピューターを用いて設計
  • CAM・・・コンピュータを用いて製造

素材は、「ハイブリットセラミック」でセラミック(陶器)とプラスチックを混ぜ合わせたものです。

ただし、6番と7番に用いるのには条件があります。

  • 上下6番・・・7番の歯が上下4本とも残っている場合に限る。
  • 上下7番・・・金属アレルギーの方で、証明する医師の診断書がある場合に限る。(金属アレルギーの方は上下6番も可能)

白くて、金属アレルギーの心配のない「CAD/CAM冠」ですがデメリットもあります。

  • 強度に不安があるので割れる可能性がこと
  • セラミックとプラスチックの混ぜ物なので、経年変化で変色するおそれがあること
  • 銀歯よりも歯を多く削る必要があるので、神経を取る処置(根管治療)が必要になることもあること

患者さまの歯の状態によっては、「CAD/CAM冠」が適さない場合もございますので、一度スタッフまでご相談ください。

むし歯治療に関するページはこちら→むし歯治療

「感染症対強化型歯科診療所」として認定されました

五條歯科医院では、これまでも「標準予防策(スタンダード・プリコーション)」の考えに基づ

き、患者さまと従業員双方の病院感染の予防に努めてまいりました。

 

「標準予防策(スタンダード・プリコーション)」とは、感染症の有無に関わらずすべての患者さ

まのケアに関して普遍的に適用する予防策です。

 

新型コロナウイルス感染症を踏まえ、更なる感染予防策を講じることで、患者さまにより安心・安

全に歯科治療を受けていただける環境づくりを徹底してきました。

 

このたび、その取組みが評価され「感染症対強化型歯科診療所」として認定を受けることになりま

した。

神奈川県下の歯科大学、日本歯科医療管理学会、日本口腔感染症学会、神奈川県歯科医師会認定の

ものです。

 

厚生労働省感染対策指針に基づいた対策を実施していますので、安心してご来院ください。

 

従業員はパーティションのある部屋で、換気を行いながら休憩をとっています。

各診療室は独立した個室空間を確保し、それぞれに空気清浄機を設置しています。

保険診療・歯ブラシ等の物販でもキャッシュカード決済可能になりました。

今までは保険外診療のみの取り扱いでしたが、普段の保険診療や物販でもキャッシュレス決済が使えるようになりましたので、ぜひご活用ください!

 

噛むって大切

ふわふわしたような柔らかい食事が中心だと、あまり噛まずに食べられるので、早食いになり、食べ過ぎてしまうことも少なくありません。

満腹中枢は食事をはじめて約20分後から働くと言われています。

ゆっくり、よく噛んで食べると、満腹感が得られやすく、食べる量も抑えることができます。

 

またよく噛むことで、唾液がたくさん出ます。

唾液は、口の中に残っている食べかすを落とし、虫歯や歯周病を予防する働きがあります。

さらに、食べ物が体に吸収しやすいように分解もしてくれます。

 

噛む力は、子供も大人も毎日の食事の中で身につけていくものです。

噛みごたえのある食べ物を食事に取り入れて、噛む力をつけましょう。

 

噛む力を身につける食事のポイント

1.食材は大ぶりに切る

根菜類を積極的に取り入れ、それらを調理する際に大きめや不揃いな形に切ることで、噛む回数が増えます。

赤ちゃんにも離乳食でなく茹でたブロッコリーなどのやや硬いものを与え、早い段階で噛む力を身につけるのも良いでしょう。

2.素材を組み合わせる

数種類の素材を組み合わせた料理は、単品素材で作ったのものよりも、噛みごたえがあります。

例えば筑前煮などがあげられます。

3.素材によって加熱時間を変える

料理をする人には大変ですが、加熱の順番を考えて調節するのも良いでしょう。

例えば野菜は長く加熱するほど柔らかくなります

4.水分の少ない調理法をとる

焼いたり揚げたりなどの水分を飛ばす調理方法は噛みごたえがあります。

5.水分は食事中にとらない

あまり噛まずに流し込む食べ方につながるので、汁物以外は避けた方が無難です。

お水はコップ一杯程度にしてみましょう

見た目が気にならなければ入れ歯をしなくてもいいの?

「入れ歯」って食べるときだけつけていればいいの?」「見た目が気にならなければしなくてもいいの?」と、疑問に思うことはありませんか?

 

私たちは普段の診療で患者様に「日中はできるだけ入れ歯を装着してください。」とお伝えしています。

 

なぜなら、「誤嚥を防ぐため」です。

 

実は、入れ歯には食べ物をつぶす役割の他に「飲み込む役割」も担っています。

歯がない人は舌の上にある食べ物をのどに送り込む動作がスムーズにいきません。

 

わたしたちは食べ物を口に入れたあと、無意識に口と歯を閉じ、口腔内を閉鎖空間にして圧を高めています。

しかし、歯がない人はこの圧をしっかり高められないのです。

それでも、きちんと調整された入れ歯を装着していれば、食塊をのどに送り込んで飲み込むために十分な嚥下圧をつくることができます。

食事以外にも、唾液を飲み込んだり、水分を摂るときも同じです。

 

入れ歯が合わない場合は歯科医院で調整し、日中はできるだけ装着するようにしましょう。

そうすることで、誤嚥を防ぎ、飲み込む力を保つことにもつながります。

 

出典:一般社団法人日本訪問歯科協会『知って得する!口から健康お役立ちBOOk』現代書林,2021,44-45

噛む機能が低下すると全身の健康に影響する?咀嚼機能検査とは?

あなたは最近、硬い食べ物を食べにくくなっていませんか?

無意識に柔らかい食べ物を選択していませんか?

 

思い当たるふしがある方は、一度、噛む機能を検査してみた方がよいでしょう。

噛む機能が低下すると、栄養が偏り、最悪の場合寝たきりになってしまうリスクも。

 

なぜ、栄養が偏るのかというと栄養がある噛み応えのある食べ物が食べられなくなるからです。

  • タンパク質が豊富なステーキなどのお肉
  • ビタミン・ミネラル・抗酸化物質が豊富な緑黄色野菜
  • 食物繊維が豊富な雑穀類や全粒粉類

噛み応えのある食べ物には、ビタミン・ミネラル・食物繊維、タンパク質などが豊富に含まれています。

 

一方で柔らかい食べ物といえば、ごはんやうどん、ラーメン、カレーライスなど糖質が多い食べ物に頼りがちになります。

これらの食材は噛まずに飲み込めるため、早食い、大食いになりがちにもなります。

 

このような「糖質偏重食」の食習慣は、メタボリック症候群や肥満、糖尿病のリスクを上げる要因に。

お肉が噛めずに食べる機会が減ると、タンパク質の摂取量が減り、筋肉量が減ってしまうことにもつながります。

身体を動かすことが難しくなり、ちょっとした段差でつまずいて骨折…そのまま寝たきりになる事例も報告されています。

 

 

硬いものがよく噛めないと自覚していなくても、65歳以上になったら「噛む力」のチェックをしておきましょう。

噛む機能=咀嚼(そしゃく)機能の低下には、かみ合わせ、入れ歯、口の周りの筋肉、歯の本数など、さまざまな要因が関係します。

鶴見大学歯学部の調べでは、咀嚼機能の正常値は、200 ~ 250mg/dlです。

奥歯をなくすと100mg/dl未満に低下し『咀嚼機能低下症』と診断されます。

しかし適切に入れ歯を装着することにより150mg /dlまで回復することが分かっています。

 

咀嚼機能検査は、保険診療の3割負担で420円の自己負担額(R3年11月現在)ですが、他の検査費や診療費などが別途必要になります。検査時間は約10分程度です。

 

五條歯科医院では、通常の定期検診にプラスして咀嚼機能検査を実施することが可能です。

お気軽にご相談ください。

 

オーラルフレイルとは?

最近、「硬いものが食べづらい」、「よく食べこぼすようになった」、「むせてしまう」、「滑舌

が悪くなった」と感じたことはありませんか?

 

このようなささいなお口に関する衰えを「オーラルフレイル」といいます。

直訳すると「口の機能の虚弱」です。

 

 

 

 

 

 

 

口まわりの”ささいな衰え”が積み重なると口の機能の低下や食べる機能の障害、さらには心身機能

の低下にまでつながる「負の連鎖」に陥る可能性があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

実際にオーラルフレイルの人は、年齢や病気など多くの要因の影響を考慮しても、オーラルフレイ

ルでない人に比べ、フレイルやサルコペニア、介護認定、死亡リスクが約2倍も高い研究結果が出

ています。

 

五條歯科医院では、定期検診時、オーラルフレイルの疑いがある方に「滑舌検査」「舌圧検査」

「咀嚼機能検査」を実施しています。

 

検査の結果、口腔機能が低下している方には、改善プログラムを定期検診の内容に組み込んでいま

す。

 

オーラルフレイルは、近い未来に全身が衰えるサインです。

オーラルフレイルをより早くにみつけて、しっかり対応することがとても大切です。

 

出典:神奈川県,オーラルフレイル対策,https://www.pref.kanagawa.jp/docs/cz6/cnt/s001/oralfrail.html,2021/11/25