なぜ歯科医院で何枚もX線写真を撮るの?
〜金沢文庫の予防型歯科医院から〜
2025年09月09日 [医院ブログ]

こんにちは。五條歯科医院です。
私たちは金沢文庫で20年、地域のお子さんからご高齢の方まで、世代を超えてお口の健康を見守ってきました。
診療の際に「またレントゲンを撮るんですか?」と驚かれる方もいらっしゃいます。
でもこれは、ただの習慣ではなく、皆さまの歯を長く守るために欠かせない診査なのです。
デンタル撮影(小さなフィルム)の役割
デンタル撮影は、歯と歯の間のむし歯や、歯ぐきの中の骨の状態など、見えにくい部分を細かく確認するのに最適です。
とくに予防に力を入れている当院では、定期メンテナンスのときに必要に応じて複数枚を撮影します。
なぜなら、小さなむし歯を見落としてしまうと「定期的に通っているのにまた治療が必要」という残念なことになりかねないからです。
多少面倒に思えても、長期的にお口の健康を守るためには大きな意味がある診査なのです。
パノラマ撮影(大きなフィルム)の役割
パノラマ撮影は、機械が頭の周りをぐるっと回転し、顎の関節まで含めたお口全体の大きな像を1枚で写し出します。
・歯並び全体のバランス
・顎の骨や関節の状態
・親知らずの位置
といった、全体を把握するのにとても有効です。
ただし、歯と歯の間の小さなむし歯は写りにくいため、パノラマ撮影だけでは不十分。デンタル撮影と組み合わせることが大切です。
治療中にも必要な撮影
根管治療(神経を取る治療)やインプラント治療では、治療前・治療中・治療後に繰り返し撮影します。
「薬が根の先まできちんと入っているか」「インプラントが骨と安定しているか」を確認するためで、安全な治療のために欠かせません。
被ばく量は安心です
「何度も撮影して大丈夫?」と心配される方もいらっしゃいますが、歯科用X線の被ばく量は胸部レントゲンなどに比べてごくわずかです。
デジタル機器の普及により、以前よりもさらに少なくなっています。どうぞ安心して検査を受けてください。
五條歯科医院が大切にしていること
大切なのは、撮影した写真をどう活かすかです。
当院では撮影したデンタル写真やパノラマ写真を一緒に見ながら、
・今のお口の状態
・必要な治療や予防の意味
を丁寧に説明しています。これによって“見える安心”をお届けしています。
まとめ
・デンタル撮影:小さなむし歯や骨の状態を細かくチェック。予防歯科に必須。
・パノラマ撮影:全体像を把握するのに便利。ただし細部は不十分。
・治療中の撮影:根管治療やインプラントの安全確認に欠かせない。
・被ばく量:ごくわずかで安全性が確立されている。
X線写真は「ただ撮られるだけのもの」ではなく、未来の健康を守るための投資です。
20年地域とともに歩んできた五條歯科医院は、これからも皆さまの長期的な健康維持を支えていきます。
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