
金沢文庫で、子どもからご高齢の方まで“生涯にわたる予防歯科”を提供しています。
先日、院長・五條の 恩師であり、大学の大先輩であり、さらに父の同級生でもある 奥田先生の特別セミナーに参加してきました。
奥田先生といえば、歯科の領域で数々の著書を執筆されている著名なドクターです。
今回のテーマは 「口腔内感染症は典型的なバイオフィルムである――デンタルプラーク感染症」。
予防歯科の根幹を支える“プラークとは何か”、“なぜ除去が重要なのか”を改めて深く学ぶ機会となりました。

◆デンタルプラークは“汚れ”ではなく「生きたバイオフィルム」
セミナーで特に強調されたのは、デンタルプラークが 単なる汚れではなく、細菌が互いに連携しながら形成する「バイオフィルム」である という点です。
このバイオフィルムは歯面に強固に張り付き、
通常のうがいや軽いブラッシングでは落とすことができません。
そのため、むし歯や歯周病の大きな原因となり、
進行すれば 全身疾患に影響を及ぼすリスク もあることがわかっています。
◆バイオフィルムと全身疾患の深い関係
講義では、以下のような最新の知見も紹介されました。
・歯周病原性細菌は糖尿病や心血管疾患とも強く関係する
・誤嚥性肺炎の予防は歯科医療者の使命である
・免疫が細菌に対抗できる“限界”がある
特に、
「歯周治療が糖尿病の改善につながる」
という話は、改めて口腔と全身のつながりを示す重要なポイントとして印象に残りました。
◆バイオフィルムを破壊する最も確実な方法
奥田先生が結論として強調されたのは、
“PMTC(専門的クリーニング)に勝るバイオフィルム除去法はない”
という点です。
バイオフィルムは細菌の「要塞」のような構造を持つため、
家庭のケアだけではどうしても限界があります。
したがって、定期的なメンテナンスでの専門的なクリーニングが不可欠です。
当院が“予防型”の診療体制を大切にしているのも、
こうした科学的根拠に基づいています。
◆金沢文庫で、世代を超えて健康を守る歯科医院として
金沢文庫の地域で、子どもから大人、ご高齢の方まで幅広くご来院いただく中で、
「治療のために通う歯科」ではなく、
“未来の健康を育てる場所” でありたいという思いがあります。
今回のセミナーで得た学びは、
初期治療からメンテナンスにいたるまで、当院の診療にしっかりと活かしてまいります。
◆院長コメント
「私もこのセミナーの学びを患者さんに還元できるように努めて参ります。
これからも金沢文庫の皆さまの健康を、生涯にわたり支えていける歯科医院でありたいと思います」