
〜20年、地域の子どもたちを見守ってきた私たちからの提案〜
こんにちは。五條歯科医院です。
私たちは金沢文庫で開院20周年を迎えました。地域のお子さんの健やかな成長を、ずっとそばで見守ってきたことを誇りに思っています。
そんな私たちが最近注目しているのが、生活習慣とむし歯の関係。
これは、ただの“歯みがき不足”だけでは語れない、現代の子どもたちに共通する傾向が見えてきたというお話です。
【調査報告】むし歯になりやすい子どもの特徴とは?
富山大学の研究グループが、約10,000人の小学生を対象に調査を行いました。
その結果、むし歯のあるお子さんには次のような共通点があることが分かりました。
・朝ごはんを食べていない
・夜遅くまで起きている
・歯みがきが1日1回以下
・スマホ・タブレット・ゲームの使用ルールがない(ネット依存傾向)
さらに、特に女の子にむし歯が多いという傾向も見られたそうです。
「生活リズム」が、実はむし歯をつくっている?
五條歯科医院でも、こうした傾向には心当たりがあります。
とくにここ数年、保護者の方からこんなお声を聞くことが増えました。
・「YouTubeを見ながら寝落ちしちゃって…」
・「夜の仕上げみがきを嫌がって…」
・「朝ごはんが食べられないまま学校に行く日もあって…」
これらの背景には、忙しい現代の生活スタイルがあります。
でも、生活リズムを少し整えるだけで、お口の健康もずいぶん変わってくるのです。
ご家庭でできるむし歯予防のコツ
- 朝ごはんは“口の目覚まし”です
→ 咀嚼(そしゃく)により唾液(だえき)が出て、むし歯菌の繁殖を防ぎます。
- 寝る時間を決めましょう
→ 夜ふかしが減ると、生活全体が安定します。
- 1日2回以上の歯みがき+仕上げみがき
→ 特に寝る前は、親子でしっかり確認を。
- スマホやゲームにはルールを
→ “〇時以降はおやすみモード”などの習慣づけが大切です。
五條歯科医院の想い
― 「予防」は、生活全体から ―
私たちは、「むし歯ゼロ」を目指す予防型の歯科医院です。
診療では、お子さんの歯だけでなく、その生活背景やご家庭のリズムにも目を向けています。
治療ではなく、予防が主役の時代。
子どもたちの未来の笑顔を守るために、ぜひ一緒に生活習慣から見直してみませんか?
お困りのことがあれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
地域の歯科医院として、これからも皆さまの健康を支えていきます。
※参考文献:富山大学 山田正明准教授・関根道一恭次郎氏の研究
「Association of self‑reported dental caries with sex, lifestyle, and problematic Internet use among elementary school children in Japan」
(BMC Oral Health掲載)
▶︎https://doi.org/10.1186/s12903-025-05475-8